本記事では、看護学部・看護専門学校を目指す受験生のみなさんに、看護学部・看護学校受験に特化したアイプラスアカデミーならではの情報量で、受験情報を紹介していきます。
今回は、普通科目と比べて対策がしにくい面接試験の「キホン」について紹介をしていきます!
目次
面接の目的
多くの看護学部・看護学校の推薦入試や総合型選抜で採用されている面接試験。
なぜ、入試で面接試験を実施するのかを初めにお伝えしていきたいと思います。
面接試験が行われる大きな目的は…
「看護師・看護学生としての適性の見極め」です。
看護師は学力だけでなく、他者と協力する人間性・コミュニケーション能力なども重視される職業です。
そのため、面接をもとにした「人物評価」をいうのも入試をしていく上で評価されるポイントです。では、入試における面接試験はどのような目的で行われ、どのような点を確認していくのか、4つのポイントから見ていきたいと思います。
①人間性・適正の確認
上記でもお伝えしたように看護師は学力だけでなく、人間性も求められます。
ここでは、さらに人間性や適正という視点から掘り下げて見られるポイントを紹介していきたいと思います。
コミュニケーション能力
相手の質問の意図を理解し、自分の考えを正確に伝えられるか。
協調性
チーム医療の一員として、他者と協力して働けるか。
倫理観・責任感
命を扱う仕事への真摯な態度、プロとして必要な倫理観を持っているか。
ストレス耐性・問題解決能力
厳しい実習や、多忙な業務を乗り越えて自身の成長に変える粘り強さ等があるか。
②学習意欲・目的意識の確認
面接試験では、看護としての適性を見るのはもちろんですが、「入学したら活躍してくれるか」「入学したら一生懸命学んでくれるか」という観点でも学校側は見極めを行います。
以下のポイントで見られていることを知っておきましょう。
志望動機
「なぜ看護の道を目指したのか」「なぜこの学校を受験したのか」、その明確な理由について。
学校への理解
なぜ、この学校で学びたいのか、学校の理念や特色を理解して、学校の求める人物像として相応しいか。
将来のビジョン
どのような看護学生・看護師になりたいか、入学後・卒業後の明確な目標の有無。
③自己理解の確認
看護学生・看護師になった際には壁にぶつかることもあります。
そうなった際に自分自身を客観視して、課題克服に向けて主体的に取り組むことができるかかどうかも、適性判断の大事な要素になってきます。ここでは、面接における自己理解の「よくある質問」を例に挙げて紹介をしていきます。
長所・短所
得意科目・不得意科目
周囲からの評判
上記内容は項目ごとによって回答の仕方も異なってきます。
そのため、各項目のおすすめの回答も併せて紹介をしていきます。
<おすすめ回答方法>
長所・得意科目(ポジティブな話)
「長所・得意科目」などのポジティブな要素を含んだ話は、「長所=発揮できた話」「得意科目=理由+看護への意欲の紐付け」を軸に話を考えていきます。
両方共通して、話の最後には「どのように看護へ活かすかor進学後の学習への意欲」を面接下に伝えていきます。
短所・不得意科目(ネガティブな話)
「短所・不得意科目」などのネガティブな要素を含んだ話は「短所=問題点+改善策+改善の努力」「不得意科目=原因分析+看護の関連性+克服のための今後の取り組み」を軸に話を考えていきます。
周囲からの評判
周囲からの評判に関しては、比較的に「長所」の話に近い内容で考えることをお勧めします。「他者からの評価→評価を裏付けるエピソード→今後の取り組み」という順番で話を組み立てていきましょう。
④相互理解
面接は一見、自己アピールの場というイメージがありますが、実はそれだけではありません。学校側も「この人に入学してほしい」「この人にこの学校で4or3年間頑張ってほしい」と思いながら面接を行います。そのため、面接は「相互理解」の場という認識を持って臨みましょう。
<目的>
ミスマッチの防止
中途退学や不満なく学校生活を送るためにも互いの情報のすり合わせが必要です。
そのため、面接試験を受ける際は必ず学校側の情報を持っておきましょう。
もし、疑問に感じたり、詳細に聞きたいという場合は、受験先にもよりますが逆質問の時間を使って聞いて、情報や理解のギャップを少なくしておきましょう。
惹きつけ(学校理解)
受験する学校側も、入試をする以上は「この人に入学してきてほしい」という思いを持って面接を行います。そのため、みなさんの志望度や修学意欲向上のための「惹きつけ」を行う学校もあることを覚えておきましょう。また、惹きつけの中から、質問の回答に足せる話も出てくるため、惹きつけで出てくる話はしっかり聞いておきましょう。
面接の基本(印象面)
また、目的と同じくらい知っておくべきポイントに「印象面」が挙げられます。
面接試験は「人と人」のやりとりの場になります。
そのため、印象面も面接試験の合否に作用してくる場合があります。
ここでは、面接におけるマナーや印象面向上のポイントを紹介しています。
学校での面接指導や本番前の最終チェックのお役に立てると嬉しいです。
人の印象はどのくらいで決まる?
まず、大前提として知っておきたいのが「人の印象がどのくらいで決まるか」ということです。
結論からお伝えすると、人の印象は…
「3秒」で決まります。
一瞬で決まるといっても過言ではありません。
この3秒というのが、どのくらい短時間の出来事か、入室を基準に考えると以下の動きが3秒程度になります。
失礼します(入室の挨拶)
↓
お辞儀(頭を下げる)
↓
お辞儀(頭を上げる)
言葉と動作を分けて行う分離動作の流れで考えると、上記の動きで3秒かかります。
「挨拶してお辞儀をする」その一瞬で人の第一印象が決まっていきます。
そのため、学校で面接練習を行う際は「入室時の印象」をみてもらうことを忘れないようにしましょう。
面接の基本(入退室マナー)
入室時の基本
最初の印象を上げていくために、簡単ですが入室のポイントを紹介いたします。
<入室時のポイント>
- 入室前の身だしなみチェック
- 入室のノック3回(2回はお手洗いのノックになってしまいます)
- 試験官の合図を聞いてから入室
- 荷物を別の場所に置く場合は、荷物を置いてから席へ
- グループ面接の場合は最後の人が出られるように椅子の左側に立つ
- 面接官から着席の指示をされたら着席をする
- 着席をする際は「失礼します」と挨拶をしてから着席する
最初の印象力を上げて「この人の話を聞いてみたい!」と思ってもらえるようにしていきましょう!
退室時の基本
退室時は面接試験の緊張感から解放されついつい気が緩みがちな部分です。
ですが、面接の流れでは最後に面接官にみられるポイントになります。
そのため、印象よく終われるように以下を意識しておきましょう。
<退室時のポイント>
- 面接が終了したら「本日はありがとうございました」等のお礼を述べる
- 試験官の退室の指示に沿って立つ
- 退室の際は試験官の方を向き、「失礼します」と挨拶をして出る
- 扉を閉める際は必ず手を添えて静かに閉める(試験官に背を向けない)
面接試験が終わった開放感で、一息つきたいところですが気を抜かずに最後まで好印象のまま終わりましょう。入試会場の最寄りを出るまでが入試です。
面接の基本(質疑応答)
面接で多くの時間を占めるのが質疑応答の時間です。
こちらでは、質疑応答における印象面アップの基本のポイントを紹介していきます。
質疑応答の基本
面接における質疑応答の際に意識したい基本的なポイントは以下6点です。
ゆっくり話す
緊張をすると、人は心理的に焦りや沈黙を怖がるようになり、早口になってしまいがちです。特に、面接試験は入試の最終段階に設定している看護学部や看護学校が多く、合否に直結するという不安感が大きくなりやすいです。ただ、早口で話していると様子が堂々として見えにくいため面接官からの印象はあまりよくありません。
そのため、面接試験では普段話しているスピードの70%程度のスピード感を意識して話しましょう。
ハキハキ話す
面接試験の会場は、基本的に面接官の机と受験者の椅子は離れている場合が多いです。
そのため、相手に届くように声を出しましょう。
良い内容を話しても聞き取れなければ意味がありません。声量に自身がない方は普段の2割増しを意識しましょう。
相手の目を見て話す
視線が泳いだり下を向いて話すことで、自身がないと相手が感じます。
面接試験は自身の思いや魅力を伝えていく場になります。そのため、相手の目を見て、堂々とした態度で臨みましょう。
語尾までしっかり発音をする
こちらも目線などと同じように、話の語尾が萎んでしまうと、良い話でも自信がないと相手に受け取られてしまいます。そのため、話す際は語尾まできちんと発音して話を締めていきましょう。
「あ〜」や「えっと〜」は使わない
普段の会話では、話の間を保つために、考えている言葉を引き出すために使ってしまいがちな言葉ですが、面接の場では、自信のなさや準備不足な印象を与えてしまうため、使用しないようにしましょう。
自分の言葉で話す
どの学校も出願書類の情報を基に面接試験を実施します。
そのため、「面接用の言葉」「出願書類の丸暗記」などの「作られた言葉」は面接官に見抜かれてしまいます。
そのため、面接練習では「自分の言葉」で話せるように練習をしましょう。
出願書類+αを話せるのが理想です。
さいごに
普通科目とはちがい、面接試験は対策が難しいものです。
ですが、ポイントを押さえて、適切な指導を受ければ短期間でも一気に力をつけることができます。
現在、アイプラスアカデミーでは、看護学部・看護学校を目指す高校生向けに面接指導を行っております!
「学校ではなかなか練習の機会がない」「学校の先生以外に見てもらうことで、緊張感に慣れたい」「第三者の客観的なフィードバックをもらいたい」理由は問いません!
さらに詳しいお話が聞きたい方は、ぜひお気軽にLINEを追加いただければと思います!

