現在、多くの大学・看護専門学校の推薦入試や総合型選抜入試で採用される方法に【面接試験】があります。そのため推薦・総合型選抜で進学を考える受験生の方は、普通科目の勉強にプラスで面接対策をしていくことが必要な場合も出てきます。
そこで、本記事では面接「よくある質問」を中心に面接試験対策のやり方を紹介しております。推薦入試や総合型選抜を控えている受験生の皆さん必見の内容です!
目次
面接を受けるにあたって
まず初めに押さえておきたいポイントとして「面接では何が見られるのか?」ということです。
大きく分けると面接試験では4つのカテゴリを通じて受験者の合否判断を行うため、質疑応答が行われていきます。
志望度・入学意欲
適正(資質)・人間関係
社会や業界への関心・倫理観
学力・学習意欲
上記4つの観点から面接の質疑応答が行われます。
以下では、その4つのポイントからさらに細かく分けて面接の頻出質問の紹介をしていきます。
1.志望度・入学意欲
志望度や入学意欲は面接において非常に大切な部分です。
「この学校で学びたい」という高い意欲を持って、卒業まで学び抜く意志の確認や、学びに対しての明確な目的意識があるかの確認もここで行います。
よくある!志望度・入学意欲に関する質問
志望動機・入学意欲では以下6項目がよく聞かれます。
- 数ある学校の中で、なぜ本校を志望しましたか?
- なぜ、看護師になりたいのですか?
- 看護師を目指すきっかけは?
- どうして、さまざまな医療職がある中で「看護師」を選んだんですか?
- 本学のどのような点に魅力を感じましたか?
- 入学後はどんな勉強がしたいですか?
上記が面接試験で「よく聞かれる」質問項目です。
どの質問にも共通をしてくる部分ではありますが、回答のポイントとしては「具体的」に回答をすることです。
例えば「看護師を目指すきっかけ」について質問された際は、「5W1H」を意識して回答をしていくのがポイントです。
そうすることで、エピソードの説得力も上がり、「伝わる」回答ができます。
2.適正(資質)・人間性
適正(資質)・人間関係に関しては、皆さんが看護師として働くうえで大切な問題解決能力や協調性、共感力などを持っているか、その能力を培う経験をしていたのかを深く探るために行われる質問です。
以下の7点がよく聞かれる質問になります。
よくある!適正(資質)・人間性に関する質問
- あなたの長所と短所について教えてください
- 看護師に必要な資質はなんだと思いますか?
- 高校生活で最も頑張ったことは?
- 今までで最も苦労したことと、それをどう乗り越えましたか?
- 誰かと協力した経験はありますか?また、どんな役割でしたか?
- 誰かと意見が対立したとき、あなたならどうしますか?
- 周囲から、どんな人だと言われますか?
この範囲は「過去」にまつわる質問がよく出てきます。
そのため、自己理解(自己分析)をしっかり行うことが攻略のポイントになります。
対策をする際は「自分は今まで何をしてきたのか」という過去の棚卸しをしていきましょう。
話題選びに困った際は以下を参考にすることをオススメします。
おすすめの話題カテゴリー
| 質問とアピールしたい資質 | おすすめの話題カテゴリー | アピールできる資質 |
| 困難な経験、チーム活動 (問題解決力、協調性、粘り強さ) | 部活動・スポーツ | チームワーク、目標達成意欲、体力、上下関係でのコミュニケーション |
| 長所・短所、ストレス解消 (自己管理能力、成長意欲、忍耐力) | 学業での挑戦・挫折 | 困難への立ち向かい方、計画性、論理的思考力、粘り強さ |
| チーム活動、意見の対立 (対人能力、共感性、多様性の受容) | 文化祭・学校行事の運営 | 役割遂行能力、調整力、意見のまとめ方、創造性 |
| 看護師の資質、長所 (献身性、傾聴力、他者への関心) | ボランティア活動 | 奉仕の精神、共感性、献身性、状況観察力 |
| ストレス解消、長所 (自己肯定感、多角的な視点) | 趣味・特技 | 自己管理、リフレッシュ能力、集中力、熱意 |
| 長所・短所、対立対応 (責任感、計画性、倫理観) | 委員会活動・生徒会 | リーダーシップ、責任感、規範意識、組織運営力 |
3.社会や業界への関心・倫理観
「医療・社会問題・倫理観」に関する質問は、皆さんが看護師という専門職としての自覚と、社会全体への関心を持っているかを測るための最も重要なカテゴリーです。
単なる知識ではなく、知識を基にした自身の考え、倫理的判断力が問われます。
以下6点のような質問が入試でよく聞かれます。
よくある!社会や業界への関心・倫理観の質問
- 最近の医療ニュースで関心を持ったことはなんですか?
- 本学の建学の精神や理念(アドミッションポリシー)についてどう思いますか?
- (高齢化や地域医療など)現在の医療が抱える問題について、あなたの考えを述べてください。
- 患者さんの命に関わる状況で、看護師としてどのような判断を下しますか?
- 看護師になった後、どのような分野で活躍したいですか?
- 理想の看護師像について教えてください。
効果的に返答するためのポイントは、知識と倫理観に基づいた「看護の視点」と「主体的な姿勢」を示すことです。
「〇〇の問題に対して、看護師として△△として考える」など、「自分が看護師だったら」の視点から回答をしていくと、看護に対しての知識だけでなく、問題に対して主体的に関わる資質や、業界への意欲関心を伝えることができます。
4.学力・学習意欲
大学受験の面接において、「学力・学習意欲」に関する質問は、自身が大学の専門的な学びに耐えうる基礎力、計画性、そして継続的な学習意欲を持っているかを測ります。特に看護学は多岐にわたる知識と体力が必要なため、これらの質問は重要です。
頻出の質問に関しては以下4点がよく聞かれます。
よくある!学力・学習意欲の質問
- 得意な科目と苦手な科目はなんですか?
- 苦手な科目はどのように克服しましたか?
- 体力には自信がありますか?
- 卒業後はどのようなキャリアプランを描いていますか?
上記に関してのポイントは志望動機などと同様に「具体的」に回答を組み立てることがポイントです。
苦手科目であれば「どうして苦手なのか?」「苦手を克服するために何をしたのか?」など具体的な理由や方法を答えることで、問題解決に対して主体的に取り組む姿勢を見せることができます。
キャリアプランについても、「どういう分野で働きたいか?」「どのようなスキルを身につけたいか?」を伝えることで、継続的な学びの意識や、強い目的意識を伝えることができます。
さいごに
今回は面接試験の頻出質問に関して紹介をさせていただきました。
高校の授業内では、なかなか学ぶことのできない面接のことを知っていただきました。
現在、本校では看護学部・看護専門学校を目指す高校生の皆さんに面接指導や出願書類の対策を行なっております!
本記事を見ていただいて、気になった点があればお気軽にLINEを友だち追加して、ご相談ください!
また、今回は質問のみの紹介でしたが、回答に関するポイントをまとめた記事や面接の基本をまとめた記事もございますので、下記リンクからご一読いただけたら嬉しく思います。

