埼玉県立大学は難しい?共通テストボーダーと出願判断目安

松田勇一
監修:松田 勇一アイプラスアカデミーディレクター / 指導歴25年 大手予備校や武田塾等の責任者を歴任後、現在は大学受験専門予備校と看護学部受験専門の予備校を運営。朝日新聞グループ『マイベストプロ愛知』認定の教育のプロとして、毎年多くの受験生を看護学部合格へ導いている。

埼玉県立大学は公立大学の中でも人気が高く「難しい」と感じる受験生が多い大学です。この記事では実際の共通テストのボーダーの推移やボーダー予想を元に合格ラインと出願の目安を解説します。

2026年度の埼玉県立大学(前期日程)の共通テストボーダーは、河合塾の予想で得点率56~67%(約285〜335点/500点満点)と予想が出ています。

ただし、ボーダーは「合格率50%」の基準です。
そのため、ボーダー以上でも不合格になる受験生が毎年多くいます。

こちらの記事は埼玉県立大学の保健医療学部全体の共通テストボーダー解説の記事になります。
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この記事でわかること
  • 埼玉県立大学の共通テストボーダー基準の合格者分布
  • 埼玉県立大学のボーダー推移と倍率
  • 共通テスト得点別の出願判断の目安
  • 2026年度の共通テストボーダー予想(得点率67%・約200点)
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埼玉県立大学は難しいのかを合格者得点分布から確認

埼玉県立大学は難しいのかを、まず初めに共通テストボーダーからの合格者がどのくらいいるのかということから見ていきます。

今回は河合塾が例年公開している共通テストリサーチの情報を元に共通テストボーダーから見る合格者の得点分布を紹介していきますので、出願時の参考にしてください!

また、埼玉県立大学は2次試験の評価に重きを置いているため、1次がボーダー以上の点数が取れても、2次の出来で不合格になるというケースもあるため、油断ができないということを覚えておきましょう!

看護学科(2024年度)

看護学科に関しては以下のグラフのような状況になっています。

河合塾が公表している共通テストボーダーは305点でしたが、実際の合格者状況を見ていただくと315点未満での合格者はいなかったということになります。

また、共通テストボーダーを大きく超えていても不合格になっている受験者もいるということから埼玉県立大学の2次試験に重きが置かれているということが見て取れます。

このことから、埼玉県立大学が難しいと思われている可能性があります。

理学療法学科(2024年度)

この年の河合塾が公表しているボーダーは315点でした。
データの母数は少ないですが、おおよそボーダー以上取って、2次試験もしっかりできていれば合格をしていたという状況です。

この年の合格最低点は381.1点(2次含む)だったため、2次試験の出来次第では逆転合格をした合格者がいることが考えられます。

このことから、埼玉県立大学が難しいという印象を持たれた可能性があります。

作業療法学科(2024年度)

この年の河合塾が公表しているボーダーは295点でした。
理学療法学科同様にデータの母数は少ないですが、おおよそボーダー以上取って、2次試験もある程度できていれば合格をしていたという状況です。

この年の合格最低点は349.3点(2次含む)だったため、下記のグラフのようにボーダーを下回っても2次試験対策ができたことで合格を掴んだ層が、一定数いたということが読み取れます。

このことからも、埼玉県立大学が難しいと感じた受験生が複数いた可能性があります。

社会福祉子ども学科:社会福祉学専攻(2024年度)

この年の河合塾が公表しているボーダーは310点でした。
データの母数は少ないですが、おおよそボーダー以上取って、2次試験もしっかりできていれば合格をしていたという状況です。

また、この年の合格点は358.8点(2次含む)で、ボーダー以下の得点帯からの合格者が出ています。
この年の集計ではボーダー以上の不合格者はデータ上はいなかったため、おおよそボーダーを取って小論文・面接を平均レベルでできれば合格ができるという状況だと推察できます。

こちらの学科の場合は、合格者の状況を見る限りでは埼玉県立大学が難しいという印象を与えたとは考えづらいです。

社会福祉子ども学科:子ども福祉学専攻(2024年度)

この年の河合塾が公表しているボーダーは285点でした。
ですが、この年は合格最低点が383.3点(2次含む)だったため、ボーダー点数を取ったとしても小論文でほぼ満点をとらなければ合格できない点数になるため、本来のボーダーはもう少し高いものだったと言えます。

そのため、ボーダー点数+30点以上取っていたとしても不合格者が出るなど、他の学科専攻のような逆転合格は起きにくかったということがわかります。

この結果からは、共通テストリサーチでいい判定が出ていても不合格になった受験生が複数いるため、「難しい」という印象を与えた可能性は高いです。

健康開発学科:健康情報学専攻(2024年度)

この年の河合塾が公表しているボーダーは295点でした。
ですが、合格最低点が309.1点ということを考えると下記のグラフのようにボーダーを大幅に下回っても、2次試験が平均レベルで取れれば合格できたという状況になっていたと考えられます。

下記のグラフでの最低点は245点ですが、合格最低点から考えていくとグラフ上の最低点を下回った層でも合格を狙える範囲だったことが考えられます。

また、ボーダー以上の不合格者(濃い青)も出ていることがわかります。
埼玉県立大学は「1次・2次小論文がどれだけ良くても面接が合格基準に達しなければ不合格になる」という旨を入試要項の中で明記しているので、改めて埼玉県立大学の2次試験の合否への作用の大きさがグラフから見て取れます。

この結果からは、受験者から「難しい」と思われたとは考えづらいです。

健康開発学科:検査技術科学専攻(2024年度)

この年の河合が公表しているボーダーは310点でした。
ですが、合格最低点が392.5点(2次含む)ということから、ボーダー点数に乗ったとしても小論文試験では80点以上を取らないと合格ラインには乗れないという厳しい状況でした。
そのため、実際のボーダーは共通テストリサーチ上で公表されている点数より高かったと言えます。

下記のグラフでもボーダー点数以上の得点帯の受験者が不合格になっているというのがわかります。
この年の検査技術科学専攻は1次試験の貯金があるかどうかが合格の分け目だったということが考えられます。

こちらの学科についても、ボーダー以上を得点していても合格できなかった受験者からは「難しい」と思われたのではないかと推測できます。

健康開発学科:口腔科学保健専攻(2024年度)

この年の河合塾が公表しているボーダーは290点でした。
ですが、合格最低点が370.1点(2次含む)ということから、ボーダー点数に乗ったとしても小論文試験では80点以上を取らないと合格ラインには乗れないという厳しい状況でした。
そのため、実際のボーダーは共通テストリサーチ上で公表されている点数より高かったと言えます。

下記のグラフでもボーダー点数以上の得点帯の受験者が不合格になっているというのがわかります。
そのため、検査技術科学専攻同様に1次の試験での貯金があるかどうかが合格の分かれ道になったというのが見て取れます。

以上の結果から、ボーダー以上を得点していても合格できなかった受験者からは「難しい」と思われたのではないかと推測できます。

埼玉県立大学は難しいのかを共通テストのボーダーと倍率から見る

こちらは、埼玉県立大学の過去4年間の一般選抜前期入試の共通テストボーダー(河合塾)と倍率の推移です。

こちらのデータを見ると「健康情報学専攻」以外は、共通テストボーダーも60%や65%以上となっており、「難しい」と感じるレベルだと思われます。また倍率の高さも「難しい」と感じさせる原因になっていると思われます。

看護学科
年度共通テスト
ボーダー得点率(%)
共通テスト
ボーダー得点

(500点満点)
志願倍率
(志願者/定員)
実倍率
(受験者/合格者)
2025年度66%330点3.83.4
2024年度61%305点3.63.3
2023年度62%310点4.33.9
2022年度59%295点3.53.2
理学療法学科
年度共通テスト
ボーダー得点率(%)
共通テスト
ボーダー得点

(500点満点)
志願倍率
(志願者/定員)
実倍率
(受験者/合格者)
2025年度69%345点5.44.1
2024年度63%315点5.23.9
2023年度66%330点5.54.4
2022年度60%300点4.93.9
作業療法学科
年度共通テスト
ボーダー得点率(%)
共通テスト
ボーダー得点

(500点満点)
志願倍率
(志願者/定員)
実倍率
(受験者/合格者)
2025年度67%335点3.22.7
2024年度59%295点3.12.6
2023年度61%305点3.12.6
2022年度56%280点2.52.2
社会福祉子ども学科:社会福祉学専攻
年度共通テスト
ボーダー得点率(%)
共通テスト
ボーダー得点

(500点満点)
志願倍率
(志願者/定員)
実倍率
(受験者/合格者)
2025年度61%305点3.22.8
2024年度62%310点3.43.0
2023年度60%300点4.03.5
2022年度60%300点3.12.7
社会福祉子ども学科:福祉子ども学専攻
年度共通テスト
ボーダー得点率(%)
共通テスト
ボーダー得点

(500点満点)
志願倍率
(志願者/定員)
実倍率
(受験者/合格者)
2025年度66%330点4.13.3
2024年度57%285点4.03.2
2023年度65%325点3.42.7
2022年度61%305点4.53.6
健康開発学科:健康情報学専攻(旧:健康行動学専攻)
年度共通テスト
ボーダー得点率(%)
共通テスト
ボーダー得点

(500点満点)
志願倍率
(志願者/定員)
実倍率
(受験者/合格者)
2025年度48%240点2.31.9
2024年度59%295点2.52.0
2023年度56%280点1.81.5
2022年度56%280点2.11.7
健康開発学科:検査技術科学専攻
年度共通テスト
ボーダー得点率(%)
共通テスト
ボーダー得点

(500点満点)
志願倍率
(志願者/定員)
実倍率
(受験者/合格者)
2025年度67%335点5.03.8
2024年度60%310点5.34.1
2023年度65%325点5.74.2
2022年度62%310点5.54.3
健康開発学科:口腔保健科学専攻
年度共通テスト
ボーダー得点率(%)
共通テスト
ボーダー得点

(500点満点)
志願倍率
(志願者/定員)
実倍率
(受験者/合格者)
2025年度64%320点3.22.4
2024年度58%290点2.72.2
2023年度55%275点2.62.0
2022年度59%295点2.41.9

共通テストの難易度や傾向も含めて考えると、上記のようになっていくことが考えられます。どの学科選考も極端にボーダーが跳ね上がるということはないでしょう。

2026年度の埼玉県立大学も難しい?共通テストボーダー予想

例年、多くの受験生はこのボーダー得点を目安にして、埼玉県立大学への出願を判断することになります。

共通テストのボーダーについては、共通テスト前に河合塾が発表している難易度ランキングや、共通テスト実施後の共通テストリサーチで、河合塾や駿台・ベネッセが発表する共通テストボーダー得点があります。

2026年度入試の各学科・選考の得点率の目安は?

最新の河合塾が発表している難易度ランキングでは共通テストのボーダー予想は以下のようになります。

ボーダーが上がる学科専攻は薄い赤、ボーダーが下がる学科専攻は薄い青で表記しておりますので、出願時の参考にしてください!

前年度と比較すると全体的にボーダーは下がるという予想が立てられています。
2026年度入試は新課程2年目ということもあり、全体的に難化する可能性が高いと予想されます。
そのため、共通テストボーダーが例年高い学科・専攻から低めの学科・専攻に受験生が流れ込むということが起きるため、ボーダーが上がる学部と下がる学部が出てくると考えられます。

そのためにも1次・2次対策はぬかりなく行っていきましょう!

2次試験の対策に「【一般選抜】埼玉県立大学の小論文の対策【過去問5年分】」もぜひご確認ください!

埼玉県立大学の難易度に関するよくある質問

Q. 埼玉県立大学の共通テストボーダーは何%ですか?

2026年度の埼玉県立大学(前期日程)の共通テストボーダーは、河合塾の予想で得点率56〜67%(約285〜335点/500点満点)と予想されています。学科・専攻によってボーダーは異なり、理学療法学科が最も高く69%、健康情報学専攻が最も低く48%となっています。

Q. 埼玉県立大学はなぜ難しいと言われるのですか?

埼玉県立大学が難しいと言われる理由は、2次試験(小論文・面接)の評価に重きを置いているためです。共通テストでボーダー以上の点数を取っても、2次試験の出来次第で不合格になるケースが多く見られます。特に面接が合格基準に達しなければ、1次・2次小論文がどれだけ良くても不合格になることが入試要項に明記されています。

Q. 埼玉県立大学の倍率はどのくらいですか?

2025年度入試の実倍率は、学科・専攻によって1.9倍〜4.1倍と幅があります。最も高いのは理学療法学科の4.1倍、検査技術科学専攻の3.8倍です。看護学科は3.4倍となっています。

Q. 共通テストボーダーを取れば埼玉県立大学に合格できますか?

ボーダーは「合格率50%」の基準であるため、ボーダー以上でも不合格になる受験生が毎年多くいます。2024年度のデータでは、看護学科ではボーダー305点に対し、実際の合格者最低点は315点以上でした。2次試験対策をしっかり行うことが重要です。

埼玉県立大学受験予定の皆さん・保護者さま

アイプラスアカデミーでは、共通テスト終了後から一般選抜前期に向けての埼玉県立大学の小論文と面接の対策を行なっています。

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この記事を書いた人

安井玲音

看護学部受験専門アイプラスアカデミー 専任講師。 出願書類(志望理由書)添削・小論文・面接指導を専門とし、年間1000本以上の添削を担当。 今年度、担当した全受講生を志望校合格へと導く。 単なる文章の添削ではなく、看護師としての適性を引き出し、採点官に響く「合格答案」の作成を徹底サポート。

【監修】松田 勇一(ディレクター) 朝日新聞グループ運営「マイベストプロ愛知」にて、厳正な審査を通過した教育の専門家。 本記事は、25年以上の大学受験指導キャリアを持つディレクター・松田の監修に基づき、最新の入試データと指導実績を反映して作成されています。