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【推薦入試】過去問から見る!岐阜聖徳学園の小論文対策【2027年度入試】

松田勇一
監修:松田 勇一アイプラスアカデミーディレクター / 指導歴25年 大手予備校や武田塾等の責任者を歴任後、現在は大学受験専門予備校と看護学部受験専門の予備校を運営。朝日新聞グループ『マイベストプロ愛知』認定の教育のプロとして、毎年多くの受験生を看護学部合格へ導いている。

岐阜聖徳学園大学看護学部の推薦入試(指定校推薦・公募推薦)を受験予定の方へ。この記事では、公式HPに掲載されている過去問をもとに、小論文の出題テーマ・形式・合格答案の書き方を徹底解説します。

岐阜聖徳学園大学の推薦入試では、指定校推薦と公募推薦で出題形式・字数が大きく異なります。 受験する方式によって対策の方向性が変わるため、まず自分の受験方式を確認した上で読み進めてください。

過去問分析から見えてくる出題傾向・採点のポイント・スケジュールまでを網羅していますので、ぜひ最後まで参考にしてください!

この記事からわかること
  • 指定校推薦と公募推薦それぞれの出題形式と字数の違い
  • 各テーマで問われていること・採点者が見ているポイント
  • 方式別の答案構成と対策方法
  • 岐阜聖徳学園大学が小論文を通じて見ている力
岐阜聖徳学園大学を受験予定の皆さん・保護者さま

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出題形式の比較:指定校推薦 vs 公募推薦

まず最も重要な「方式による出題形式の違い」を確認しておきましょう。
同じ推薦入試でも、求められる力が明確に異なります。

内容指定校推薦公募推薦
出題形式課題文型(2段階問題)課題文型(論点指定型)
字数200字程度+400字程度(合計約600字)600字前後
問いの特徴課題文の説明+自分の考えの2部構成論点3つが指定された上で自分の考えを述べる

指定校推薦は「まず読み取って説明する→次に自分の意見を述べる」という2段階の問いになっているのが特徴です。
一方、公募推薦は3つの論点が指定された状態で自分の考えをまとめるという形式で、論点を網羅しながら論じる構成力が問われます。

指定校推薦と公募制推薦の出題形式の違い

まず最も重要な「方式による出題形式の違い」を確認しておきましょう。同じ推薦入試でも、求められる力が明確に異なります。

入試方法によって解く内容が大きく違っている?

岐阜聖徳学園大学の特徴は入試方法によって、全く異なる方法で入試方法の問題が取り扱われるという点です。
そのほかの大学だと、取り組む問題の内容は比較的似ていることが多いですが、岐阜聖徳学園大学は以下のようにして異なっているのが大きな特徴です。

内容指定校推薦公募推薦
出題形式課題文型(2段階問題)課題文型(論点指定型)
字数200字程度+400字程度(合計約600字)600字前後
問いの特徴課題文の説明+自分の考えの2部構成3つの論点が指定された上で自分の考えを述べる
求められる力読み取り力+社会問題への当事者意識多角的思考力+論点を整理する構成力

指定校推薦は「まず読み取って説明する→次に自分の意見を述べるという2段階の問いになっているのが特徴です。
一方、公募推薦は3つの論点が指定された状態で自分の考えをまとめるという形式で、論点を網羅しながら論じる構成力が問われます。

出題傾向の分析

ここでは、岐阜聖徳学園大学公式HPに掲載されている2年分の過去問と出題形式から見えてくる傾向を詳しく分析します。

① テーマは「現代社会の課題」に一貫している

指定校推薦の「子どもの貧困・不登校・無料塾」、公募推薦の「フェイクニュース・SNSの拡散」と、どちらも現代社会で実際に起きている問題が題材になっています。特定の医療・看護知識がなくても取り組める一般的な社会課題を扱いながらも、その問題を看護・医療の視点でどう捉えられるかが問われている点が特徴です。

② 出典は新聞記事・コラムが中心

どちらの方式も課題文の出典が朝日新聞の記事・天声人語です。
新聞記事という身近な素材を使いながら、そこから読み取った情報をもとに自分の意見を展開する力が問われています。日頃から新聞やニュースを読む習慣をつけることが、この入試への最も有効な準備になります。

③ 字数は両方式とも「600字前後」が基準

指定校推薦は200字+400字の合計約600字、公募推薦は600字前後と、どちらも600字前後という統一されたボリューム感です。
他の大学と比較すると記述の指定字数は長すぎず短すぎず、論理的にコンパクトにまとめる力が問われています。「書ける内容はたくさんあるけど字数が足りない」という状態に陥らないよう、書く前に構成を設計する習慣が欠かせません。

④ 「あなたの考えを書く」ことが一貫して求められている

指定校推薦の第2問・公募推薦ともに、最終的には「あなたはどう考えるかという問いになっています。課題文・資料の要約だけで終わる答案は高評価を得られません。自分の意見・主張を明確に示すことが両方式共通の絶対条件です。

⑤ 看護学部らしい「人・社会との関わり」がテーマの軸

子どもの貧困への関わり・フェイクニュースによる社会への害・コミュニケーションの本質など、いずれのテーマも「人と社会にどう関わるか」という看護師に求められる姿勢と直結しています。
岐阜聖徳学園大学が建学の精神として掲げる「仏教精神に基づく人間教育」とも一致するテーマ選びです。この軸を理解した上で論じると、大学の求める人物像と答案の内容が自然に一致します。

指定校推薦の出題解説と対策

出題テーマ:「かわさき芽吹塾」の取り組みと社会問題解決

朝日新聞「天声人語」(2023年6月3日付)を課題文とし、以下の2段階の問いが出されています。

  • 第1問(200字程度):「かわさき芽吹塾」の取り組みについて説明する
  • 第2問(400字程度):自分の関心のある社会問題を提示し、それを解決するために大学生として何ができるかを考えて書く

第1問(200字):課題文の説明問題

課題文の内容を正確に読み取り、200字程度で簡潔にまとめる問いです。ここは「自分の意見」ではなく「課題文に書かれている事実の整理」が求められています。

おさえるべきポイント

①誰が運営しているか、
②誰を対象にしているか
③どんな目的・特徴があるか

上記の3点を盛り込みましょう。「経済的に困窮する家庭の子どもや不登校の中高生40名に無料で勉強を教える塾であること」「講師はすべてボランティアの大学生であること」「子どもの貧困という社会問題に気づいた大学生が立ち上げた取り組みであること」を押さえた上で、200字に収まるよう整理しましょう。

注意点

200字という制限は非常に短いです。
丁寧に説明しようとすると字数オーバーになりやすいため、核心的な情報に絞って簡潔に書く練習をしておきましょう。

第2問(400字):社会問題と大学生としての解決策

ここが指定校推薦小論文の本題です。「自分の関心のある社会問題」を自分で選んだ上で、「大学生として何ができるか」を論じます。

この問いで問われていること

この問いのポイントは「大学生として」という条件にあります。
社会人や政府・行政にできることではなく、大学生という立場でできること・すべきことを具体的に論じることが求められています。課題文の「かわさき芽吹塾」が大学生ボランティアによる取り組みであることが問いの背景にあり、「行動する大学生の姿勢」が問われています。

答案構成のポイント

400字という制限の中で社会問題と解決策の両方を論じるため、社会問題の説明に字数を使いすぎないことが重要です。

  • 社会問題の提示と現状説明:約100字
  • 大学生としてできることの提案:約200字
  • 看護・医療との接点・自分の意志:約100字
テーマ選びのヒント

看護学部を受験する立場として医療・看護に関連する社会問題(少子高齢化・医療人材不足・ヤングケアラー・子どもの貧困・精神疾患の増加など)を選ぶと、「なぜ看護学部を志望するのか」という動機とも自然につながり、一貫性のある答案になります。

ここが差がつく!

「問題があると思う→だから〇〇すべき」という単純な論理展開ではなく、課題文の大学生がしたように、自分も具体的にこういう行動ができる・したい」という主体的な姿勢を示せた答案が高評価を得ます。

公募推薦の出題解説と対策

出題テーマ:フェイクニュースの発信・拡散・害について

朝日新聞記事(2024年3月19日付)「英チャールズ国王死去」フェイクニュース世界で拡散を課題文とし、以下の3つの論点を中心に600字前後で自分の考えを述べる問いです。

  • 論点① なぜフェイクニュースを発信してしまうのか
  • 論点② 発信されたフェイクニュースをすぐに拡散してしまう理由
  • 論点③ フェイクニュースがもたらす害について

傾向として注目すべき点:論点指定型という出題スタイル

公募推薦の最大の特徴は「論点が3つ明示されている」という出題スタイルです。これは言い換えると「この3点について必ず答えなさい」という採点基準が明示されているということでもあります。
3つの論点をすべて盛り込みながら600字前後にまとめる構成力と論理の整理力が直接評価されます。

どれか1つの論点に偏った答案や、論点を落とした答案は大きく減点される可能性があります。
書き始める前に必ず3つの論点を確認し、それぞれに触れる構成を設計することを徹底しましょう。

各論点の考え方

論点①:なぜフェイクニュースを発信してしまうのか

課題文からは「注目を集めたい」「影響力を持ちたい」という動機や、「独立系メディア」を自称するアカウントによる意図的な発信が読み取れます。また「情報の正確性を確認せずに発信してしまう」という情報リテラシーの低さも背景にあります。発信者の動機・意図・リテラシーの欠如という複数の視点から分析しましょう。

論点②:なぜすぐに拡散してしまうのか

課題文では「半日の間に一気に広がり、4つの投稿だけで表示回数は120万回に及んだ」とあります。SNSのアルゴリズム(センセーショナルな情報が拡散されやすい仕組み)・人間心理(驚くべき情報をすぐシェアしたくなる衝動)・情報の確認をせずに転送してしまう行動パターンなどを論点として挙げましょう。

論点③:フェイクニュースがもたらす害

個人への害(当事者・関係者への精神的ダメージ)・社会への害(不安・混乱の拡大・信頼の失墜)の両面から論じましょう。看護学部受験生として医療情報のフェイクニュース(ワクチン・治療法に関する誤情報など)にも触れると、志望学部との関連性が高まり差がつく答案になります。

答案構成のポイント

600字前後という字数に3つの論点を盛り込むため、各論点にかける字数を事前に設計しておくことが重要です。

  • 序論(主張の提示):約50〜80字
  • 論点①(発信の理由):約130〜150字
  • 論点②(拡散の理由):約130〜150字
  • 論点③(もたらす害):約130〜150字
  • 結論(まとめと自分の姿勢):約80〜100字
ここが差がつく!

3つの論点を「箇条書き的に並べる」だけでなく、論点同士の因果関係を意識しながら文章として流れよく書くことが大切です。「フェイクニュースが発信されやすく・拡散されやすい構造があるからこそ、害が大きくなる」という流れを意識した答案が高評価につながります。

両方式に共通する傾向と対策ポイント

方式は異なりますが、岐阜聖徳学園大学の小論文全体を通じて求められている力には共通の傾向があります。

課題文は新聞記事・コラムが出典

2年分の過去問はいずれも朝日新聞の記事または天声人語が出典です。
新聞のコラムや記事は「社会問題を平易な言葉で論じた文章」が多く、難解な専門書とは異なり読みやすい反面、短い文章から的確に要点を読み取る力が問われます。日頃から新聞のコラム(天声人語・編集手帳など)を読む習慣をつけておくことが最も効果的な準備です。

テーマは「人・社会との関わり」が軸

子どもの貧困・フェイクニュースと、テーマは異なりますが、どちらも「人や社会とどう向き合うか」という問いに帰結します。
これは岐阜聖徳学園大学の建学の精神「仏教精神に基づく人間教育」と、看護師に必要な「人間への深い関心と思いやり」の両方を体現するテーマ選びといえます。社会問題を「他人事」ではなく「自分ごと」として論じる姿勢が一貫して求められています。

「あなたの考え」を必ず示す

どの方式・どの年度も、最終的には「あなたはどう考えるか」という問いになっています。
課題文の要約で終わる答案、一般論の羅列で終わる答案は評価されません。
自分の明確な意見と、それを支える根拠をセットで示すことが両方式共通の絶対条件です。

看護との接点を自然に盛り込む

どのテーマが出ても、看護学部を受験する立場として医療・看護との関連性を自然に示せる答案が高評価を得ます。「フェイクニュースが医療情報に与える影響」「子どもの貧困と健康格差」など、社会問題と看護をつなぐ視点を持っておきましょう。

対策のスケジュールと優先順位

岐阜聖徳学園大学の推薦入試は11月中旬前後に実施されます。推薦入試の準備と並行して小論文対策を進める必要があります。

① 新聞・ニュースのインプットを習慣化する(〜10月)

天声人語・編集手帳などのコラムを週3〜5本読む習慣をつけましょう。フェイクニュース・子どもの貧困・少子化・ヤングケアラーなど、医療・社会問題に関する記事は特に意識して読んでください。

② 両方式の形式で実際に書いてみる(9〜10月)

指定校推薦なら200字+400字、公募推薦なら600字前後の練習を実際に行いましょう。書いた答案は必ず先生や専門の指導者に添削してもらい、「論点の網羅」「看護との接点」「論理の一貫性」の3点を中心にフィードバックをもらいましょう。

③ 書き直しを繰り返す(10〜11月)

小論文は「書いて・直して・また書く」という繰り返しの中で力がつきます。1本書いて終わりではなく、フィードバックをもとに書き直す練習を最低3回以上行うことを目標にしてください。

さいごに

ここまで、岐阜聖徳学園大学看護学部の指定校推薦・公募推薦の小論文の傾向と対策についてお伝えしてきました。

この大学の小論文が一貫して問い続けているのは「社会の現実を自分の目で見て、自分の言葉で考え、看護への志望とつなげて論じられるか」という力です。特別な知識は必要ありません。日頃からの情報収集と、繰り返しの練習で必ず力はつきます。

アイプラスアカデミーでは、岐阜聖徳学園大学をはじめとした看護系大学・専門学校の小論文指導を行っています。課題文の読み取りから答案の添削・書き直しまで、専門の指導者がトータルでサポートします。ぜひお気軽にご相談ください!

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この記事を書いた人

安井玲音

看護学部受験専門アイプラスアカデミー 専任講師。 出願書類(志望理由書)添削・小論文・面接指導を専門とし、年間1000本以上の添削を担当。 今年度、担当した全受講生を志望校合格へと導く。 単なる文章の添削ではなく、看護師としての適性を引き出し、採点官に響く「合格答案」の作成を徹底サポート。

【監修】松田 勇一(ディレクター) 朝日新聞グループ運営「マイベストプロ愛知」にて、厳正な審査を通過した教育の専門家。 本記事は、25年以上の大学受験指導キャリアを持つディレクター・松田の監修に基づき、最新の入試データと指導実績を反映して作成されています。