名古屋市立大学 医学部保健医療学科 看護学専攻の学校推薦型選抜A方式は、令和9年度入試から新たに小論文が導入されます。新設の試験のため、看護学専攻としての出題実績はまだありません。
しかし、同学部のリハビリテーション学専攻(推薦A方式)の小論文と、看護学専攻の一般選抜(前期)の小論文という2つの参考情報をもとに、出題傾向の予測と小論文の対策について紹介をしていきます。
アイプラスアカデミーでは、名古屋市立大学看護学専攻の小論文と面接・出願書類の対策を行なっています。
また、入試直前期は名古屋市立大学の過去問や類題演習を行います!
詳しい内容をご確認されたい方はアイプラスアカデミーのLINEよりお問合せください。
⚠️注意⚠️
本記事の傾向分析はあくまで予測です。
実際の出題は大学公式の要項・発表を必ず確認してください。
- 名古屋市立大学 看護学専攻の一般選抜小論文の傾向がわかる
- リハビリテーション学専攻の推薦小論文の傾向がわかる
- 推薦A方式の小論文がどうなるか、予測と対策がわかる
名古屋市立大学看護学専攻の推薦A方式とはどんな試験?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験区分 | 学校推薦型選抜A方式(令和9年度から新設) |
| 共通テスト | なし(推薦A方式の特徴) |
| 個別試験 | 小論文・面接(予定) |
| 対象 | 看護学専攻 |
推薦A方式は、共通テストを課さない代わりに小論文と面接で選抜が行われると見込まれています。共通テスト不要のため、小論文の比重が高くなる可能性があります。
傾向予測のための2つの参考情報
参考①:看護学専攻・一般選抜(前期)の小論文
看護学専攻の一般選抜では、長年にわたり課題文型の小論文が出題されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 90分 |
| 大問数 | 1題(5問構成) |
| 設問構成 | 漢字・語句 / 内容説明 / 本文抜き出し / 記述説明 / 意見論述 |
| 意見論述の字数 | 500字以内 |
| 課題文の特徴 | 医療・看護に限らず「人間の生き方・社会のあり方」に関する新書 |
実際の出題例(一般選抜 過去問)
出典:石田光規著『人それぞれ やさしく・冷たい人間関係を考える』(筑摩書房, 2022年 一部改変)
テーマ:「個を尊重する社会」と「人それぞれ」という言葉が持つ問題性
問一 傍線部(ア)〜(コ)の漢字はひらがなに、ひらがなは漢字に直しなさい。
問二 傍線部①「優しい関係」とは、具体的にどのような関係のことか、60字以内で説明しなさい。
問三 著者は「べき論」とは反対の考え方としてどのような表現に着目しているか、本文中より5字で抜き出しなさい。
問四 著者が「個を尊重する社会になっていないのではないか」と考えるのはなぜか。120字以内で説明しなさい。
問五 あなたの日常生活において、「個を尊重する社会になっていないのではないか」と考えられる状況にはどのようなものがありますか。また、そのような状況においてあなたはどのように対処しようと考えますか。具体的な状況をあげたうえで、500字以内で論述しなさい。
どんなお話?
「個を尊重する社会」という現代の価値観の広まりを取り上げつつ、「人それぞれ」という言葉が逆に他者への無関心や関係の希薄化を招いているという逆説的な問題提起をした内容です。
ここがポイント!
問五(意見論述)では「自分の日常生活での具体例を挙げる」という指定があります。抽象的な議論ではなく、自分の体験・観察をベースに論じる力が問われています。また、看護学専攻らしく「他者との関わり方・コミュニケーション」というテーマが、医療・看護の現場とも深く結びついています。
看護学専攻 一般選抜の出題傾向まとめ
名古屋市立大学看護学専攻の一般選抜小論文には、他の看護系大学にはない独自の特徴があります。
- 看護・医療の専門知識は問われない:出典は新書・一般書が中心
- テーマは「人間の生き方・社会のあり方」:個人と社会、人間関係、コミュニケーション、多様性など
- 設問が多段階構造:漢字・読解・説明・論述と段階を踏んで深掘りしていく形式
- 意見論述は自分の体験と結びつける:「具体的な状況を挙げて」という指定が多い
参考②:リハビリテーション学専攻・推薦A方式の小論文
同じ医学部保健医療学科のリハビリテーション学専攻では、推薦入試でも小論文が実施されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 非公表 |
| 大問数 | 2題 |
| 設問構成 | 各大問につき2〜3問の記述問題 |
| 各設問の字数 | 100〜200字 |
| 課題文の特徴 | 各大問で異なるジャンルの文章が出題される |
実際の出題例(リハビリテーション学専攻・推薦A方式 過去問)
【大問1】「日本の人口」に関する文章 出典:毛受敏浩著『移民が導く日本の未来——ポストコロナの人口減少時代の処方箋』(明石書店, 2020)一部改変
問1 下線部(1)「砂時計現象」について、本文中でどのような現象を示すために使われているのかを100字以内で説明しなさい。
問2 二万市の人口ビジョンについて、筆者は下線部(2)「絵に描いた餅」ではないかのように表現し、地方自治体が効果的な対策を打ち出すことの難しさを指摘しています。人口減少が進む中、地域の活力を維持または向上させるために、あなたは地方においてどのような取り組みが効果的であると考えますか。人口の減少が避けられない現実を踏まえた上で、1つの解決策と具体的な取り組みを200字以内で述べてください。
【大問2】「脳と運動」に関する文章 出典:丹治順著『脳と運動 第2版——アクションを実行させる脳——(ブレインサイエンス・シリーズ17)』(ブレインサイエンス・シリーズ, 2009年)一部改変
問1 下線部(1)「運動の目的形成は脳の認知過程と切っても切れない関係にある」とありますが、なぜ認知過程が運動の目的形成に重要であるか、本文に基づき100字以内で説明しなさい。
問2 下線部(2)「全身の筋肉や関節の状態及び皮膚に接触する物体の情報は運動の調整に欠かせない」とありますが、その理由を200字以内で記述しなさい。
問3 運動の制御において、大脳の高次運動野が果たす役割を100字以内で簡潔に説明しなさい。
どんな特徴?
リハビリテーション学専攻の推薦小論文は、異なるジャンルの課題文を2つ読み、各設問に100〜200字で答えるという形式です。「意見論述」というよりは、課題文の正確な読解と説明が中心になっています。
推薦A方式の小論文、こうなるのでは?【傾向予測】
2つの参考情報を踏まえ、看護学専攻・推薦A方式の小論文は以下のような形式になると予測されます。
予測①:課題文型の小論文になる可能性が高い
一般選抜・リハビリ推薦いずれも課題文型を採用しています。推薦A方式でも同様の形式が採用される可能性が高いと考えられます。
予測②:設問は「読解説明+意見論述」の複合型か
リハビリ推薦のような「読解・説明問題」と、一般選抜のような「意見論述」の両方を組み合わせた形式になる可能性があります。
| 想定設問 | 内容 |
|---|---|
| 読解・説明問題 | 課題文の内容を100〜200字で説明する |
| 意見論述 | テーマについて自分の考えを400〜500字で論述する |
予測③:テーマは「人間の生き方・社会のあり方」が中心
一般選抜の傾向から、医療・看護の専門知識を前提としないテーマが出題される可能性が高いです。
予想されるテーマ例:
| テーマ | キーワード |
|---|---|
| 人間関係・コミュニケーション | 個と集団、多様性、相互理解 |
| 社会問題 | 人口減少、高齢化、地域社会 |
| 人間の生き方・価値観 | 自己と他者、自立と依存、ケアの倫理 |
| 情報・テクノロジーと人間 | AI、SNS、身体と技術 |
名古屋市立大学 看護学専攻の小論文対策
まずは基本の型を身につける
名古屋市立大学の小論文は設問が多段階構造のため、問ごとに求められていることを正確に把握する力が重要です。
一般選抜の構成を参考にすると
- 語句・漢字問題:基本的な読み書き力
- 内容説明問題(60〜120字):課題文の論旨を正確に読み取る力
- 本文抜き出し問題:筆者の主張の核心を見つける力
- 意見論述(400〜500字):自分の体験と結びつけて論じる力
対策の3ステップ
ステップ1:課題文の読解力を鍛える
名古屋市立大学の課題文は、一般向け新書からの出題が中心です。
- 「人間の生き方」「社会のあり方」に関する新書を積極的に読む
- 読んだあと「著者の主張を100字でまとめる」練習をする
- 特定のワードに傍線が引かれて「説明しなさい」という形式に慣れる
おすすめの読書ジャンル:社会学・哲学・精神医学・コミュニケーション論など
ステップ2:「自分の体験と結びつける」論述に慣れる
一般選抜の意見論述では「具体的な状況を挙げたうえで」という指定が繰り返されています。
抽象論だけで終わらせず、自分の日常生活・学校生活・ボランティア体験などと結びつけて論じる練習を積みましょう。
ステップ3:字数制限ごとの「書き方の型」を習得する
名古屋市立大学の小論文は設問ごとに字数が細かく設定されています。
- 100字:1〜2文で核心だけを述べる
- 200字:理由・根拠を1つ加えて述べる
- 500字:問題提起→具体例→自分の意見・対処法の3段構成
字数に応じた書き方を意識的に練習することが重要です。
看護学専攻ならではの視点も意識しよう
テーマが「人間の生き方・社会のあり方」であっても、看護学専攻を志望する受験生として、意見論述の中に「他者を理解し、支える」という視点を自然に盛り込めると、採点官に響く答案になります。
例えば「個と社会」というテーマでも、看護師は一人ひとりの患者に向き合う職業であるという観点から論じると、志望動機との一貫性が生まれます。
さいごに
ここまで、名古屋市立大学 医学部保健医療学科 看護学専攻の推薦A方式小論文の傾向予測と対策についてお伝えしてきました。
新設の試験だからこそ、一般選抜とリハビリテーション学専攻の推薦入試という2つの参考情報をしっかり押さえておくことが、他の受験生に差をつける第一歩になります。
ただし、小論文は独学での対策に限界がある科目です。
読解の正確さ・論述の論理性・字数に対する内容の充実度は、第三者の添削があって初めて客観的に見えてくるものです。
アイプラスアカデミーでは、名古屋市立大学をはじめとする看護学部受験に特化した小論文・面接指導をオンラインで提供しています。
年間1000本以上の添削実績を持つ専任講師が、各大学の出題傾向を踏まえた「合格答案」の作成をサポートします。
アイプラスアカデミーでは、名古屋市立大学看護学専攻の小論文と面接・出願書類の対策を行なっています。
また、入試直前期は名古屋市立大学の過去問や類題演習を行います!
詳しい内容をご確認されたい方はアイプラスアカデミーのLINEよりお問合せください。

安井玲音
看護学部受験専門アイプラスアカデミー 専任講師。 出願書類(志望理由書)添削・小論文・面接指導を専門とし、年間1000本以上の添削を担当。 今年度、担当した全受講生を志望校合格へと導く。 単なる文章の添削ではなく、看護師としての適性を引き出し、採点官に響く「合格答案」の作成を徹底サポート。
【監修】松田 勇一(ディレクター) 朝日新聞グループ運営「マイベストプロ愛知」にて、厳正な審査を通過した教育の専門家。 本記事は、25年以上の大学受験指導キャリアを持つディレクター・松田の監修に基づき、最新の入試データと指導実績を反映して作成されています。
