【総合型選抜】総合型選抜ってどんな入試?🎓

【総合型選抜】総合型選抜ってどんな入試?🎓

近年、大学受験で増えている入試方法に【総合型選抜】というものがあります。
これは、「高校時代の経験」「課外活動の経験」「学習意欲」など…学力試験だけでは測れない、その人のお総合的な資質を見て行う入試です。
また、近年ではその【総合型選抜】を実施している大学も非常に増えてきています。

今回は大学受験でもホットな入試方法の【総合型選抜】について、実施している大学情報なども踏まえて紹介をしていきます。
総合選抜入試での進学を控えている受験生必見です🔍

【大学受験】総合型選抜(旧AO入試)の基本と動向

総合型選抜(旧AO入試)は、学力試験だけでなく、受験生の個性や意欲、高校生活での取り組みを多角的に評価する入試方法です。ここでは、その概要と具体的な選抜方法を紹介します。

総合型選抜とは何か

まず初めに知っておきたいこととして、そもそも総合型選抜とは何か。というところです。
ここでは総合型選抜の意義について紹介をしていきます。

定義と目的:「学力の3要素」を多面的に評価する入試方法

総合型選抜は、受験生が大学のアドミッション・ポリシー(求める学生像)に合致しているかを、書類審査や面接、プレゼンテーションなどを通じて、多面的・総合的に評価する入試方法です。

【目的】
知識・技能だけでなく、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性・協働性といった「学力の3要素」を評価することに重点が置かれます。
また、入試情報の視点でいくと、例年、出願時期が早く(主に9月以降)年内、早ければ初秋に合否が決まるケースが多いです。

総合型選抜を行う大学数の推移と動向

総合型選抜の最新動向

導入大学と入学者の割合は増加傾向

総合型選抜は、現在の大学入試において非常に重要な位置を占めています。文部科学省の調査によると、国公私立大学の多くがこの方式を導入しており、その割合は年々増加しています。

導入大学

現在、国公私立大学の約8割が入試に総合型選抜を導入しています。(出典: 文部科学省関連資料に基づく)

入学者割合

全体の入学者に占める総合型選抜による割合も増加傾向にあり、特に私立大学でこの傾向が顕著です。
大学全体として、多様な学生を受け入れる方針が強まっていることを示しています。 評価の変化: 従来の「AO入試」時代に比べて、単なる熱意だけでなく、書類や面接における学力評価(レポート、プレゼンなど)が重視されるようになっています。

総合型選抜で採用される試験形式

多角的な評価を可能にする主な選抜方法

  1. 書類審査 (志望理由書、調査書など): 最も基本となる審査。特に志望理由書は、これまでの経験と大学での学びの接続を論理的に示す必要があります。
  2. 面接 (個人面接、グループディスカッション): 受験生の熱意、コミュニケーション能力、主体性を評価します。大学によっては複数回実施されます。
  3. 小論文・レポート: 特定のテーマについて論理的に思考し、文章で表現する能力を測ります。これにより基礎学力を確認します。
  4. プレゼンテーション・模擬授業: 事前にテーマを与えられ、発表を行います。特に表現力や発想力、積極性が評価されます。

総合型選抜入試を導入する関東圏の看護系大学(9校)

関東圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城)に所在し、看護分野で総合型選抜を実施している主な大学9校と、その選抜方法の概要をまとめました。詳細は必ず各大学の募集要項でご確認ください。

東京医療保健大学 (東京/千葉) – 看護学部

採用選抜方法の例:多岐にわたる方式を採用
一般型に加え、高校での探究活動を評価する「課題探究型」など、複数の方式が存在します。 書類審査 (自己推薦書): 意欲、主体性、協働性などに重点を置いた評価を行います。
課題レポート/課題探究レポート
思考力・判断力・表現力を評価。探究型では、高校での探究の過程や学びが重要視されます。 面接: 書類やレポートの内容を踏まえ、志望動機、人間性などを多角的に判定します。

日本赤十字看護大学 (東京) – 看護学部

採用選抜方法の例
小論文と面接を重視。筆記試験として小論文が課され、論理的思考力と表現力が問われます。
小論文(筆記試験)
指定されたテーマについて、自らの考えを論述する。(試験時間80分)。
面接(個人面接)
出願書類に関する説明や質疑応答を中心に、丁寧な面接が行われます。

神奈川県立保健福祉大学 (神奈川) – 看護学科

採用選抜方法の例:段階的な選抜と発表
面接試験において、当日提示されたテーマに対する発表が必須となるのが特徴です。
第1次選考
書類審査: 主に調査書などによる選考。合格者のみ第2次選考へ進みます。
第2次選考
面接試験(発表含む): 面接実施前に当日提示されるテーマに関する発表準備を行い、面接時間内に発表を行います。

関東学院大学 (神奈川) – 看護学部

採用選抜方法の例:基礎学力評価型
基礎学力テストが組み込まれており、学力の一定基準を満たしていることが求められます。(※併願方式の例)
書類審査: 調査書、事前課題など。
出願には評定平均や理科科目の履修要件があります。
基礎力テスト
英語、国語、数学などから高得点科目などを採用し、基礎学力を検査します。
面接
個別面接による人物評価を行います。

順天堂大学 (東京/千葉/埼玉) – 医療看護学部

採用選抜方法の例:小論文で学力も総合評価
学力試験の要素も含めた小論文と面接で、受験生の適性、人となり、感性、教養を総合的に見極めます。
書類審査
志望理由書、自己PR書、調査書など。
小論文・総合問題(筆記試験)
論述問題に加え、修学に必要となる基礎的な学力・知的能力を測る設問が含まれます。
面接(個人面接)
出願書類や筆記試験の結果を参考に、人物評価を行います。

東都大学 (千葉/埼玉/群馬) – ヒューマンケア学部 看護学科

採用選抜方法の例:文章読解力と面接
入学後に必要とされる、文章や情報を読み取る力を重視した選抜方法を採用しています。
文章読解力考査: 多肢選択方式
専門教育を受ける上で必要な、文章や人の気持ち・場の雰囲気を読み取る力を確認します。
面接
志願者の意欲や適性について個別面接で評価します。

獨協医科大学 (栃木) – 看護学部

採用選抜方法の例:適性試験と人物像評価
基礎学力と意志・意欲、そして大学のアドミッション・ポリシーへの合致を重視します。
適性試験
基礎学力の評価に用いられます。
個人面接
意志・意欲や人物像について重点的に評価されます。
自己申告書・書類審査
基礎学力の評価に加え、自己申告書の内容も総合的に判断されます。

上武大学 (群馬) – 看護学部

採用選抜方法の例:課題論文と口頭試問
思考力や判断力、ディスカッションする力など、「看護学部の4年間で養って欲しい力」に対する適性を確認します。
課題論文
事前にテーマが提示され、論理的な思考と表現力を評価します。(事前提出)
個人面接(口頭試問含む)
課題論文の内容に加え、社会人基礎力をもとにした質疑応答が行われます。

茨城キリスト教大学 (茨城) – 看護学部

採用選抜方法の例:トピック別課題・プレゼンテーション
出願時期により、課題レポート提出型や口頭発表型など、様々な形式が設けられています。
提出課題(レポートまたはプレゼンテーション)
事前に提示されたトピックに関するレポート提出、またはオーラル・プレゼンテーション(口頭発表)が行われます。
志望理由書
面接時の基礎資料として、詳細な志望理由書の提出が求められます。
面接
出願書類や課題内容に基づき、多面的・総合的な評価を行います。

その他にも関東圏では総合型選抜入試を導入している大学はたくさんあります。ご自身の受験する学校では、どのような選抜方法を採用しているのか、ぜひチェックをしてみましょう!

さいごに

最後まで本記事をご覧いただきありがとうございました!
本記事で紹介した内容が皆さんの大学受験の参考になれば嬉しいです!
また、弊校では総合型選抜入試で行われる、小論文対策や面接指導を行なっております!
気になった方はぜひ、こちらの記事もご一読いただけたら嬉しいです!

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