労災看護専門学校ってどんな看護学校?

労災看護専門学校ってどんな看護学校?

労災看護専門学校の母体である独立行政法人労働者健康安全機構は、労災病院をはじめ全国に33病院を持つ大きな医療グループです。そのうち9つの労災病院に看護専門学校が併設されています。

全校の倍率は公表されていませんが、当校が受講相談を受ける中でもとても人気が高いと感じています。

入試の併願制度や独自の奨学金など労災看護専門学校の魅力を紹介します。

この記事を読むとわかること
  • 労災看護専門学校の特徴とは?
  • 労災看護専門学校の学費についてわかる!
  • 労災看護専門学校で利用できる給付金や奨学金がわかる!
  • 労災看護専門学校の入試形式・入試科目がわかる!
  • 労災看護専門学校の偏差値・各校が実施している入試形式についてわかる!

労災看護専門学校はどこにある?

労災看護専門学校は以下のように全国に9校あります。

学校名住所
釧路労災看護専門学校北海道釧路市中園町13-38
東北労災看護専門学校宮城県仙台市青葉区台原4-6-10
千葉労災看護専門学校千葉県市原市辰巳台東2-13-2
横浜労災看護専門学校神奈川県横浜市港北区小机町3211
中部労災看護専門学校愛知県名古屋市港区港明1-10-5
大阪労災看護専門学校大阪府堺市北区長曽根町1180-15
関西労災看護専門学校兵庫県尼崎市稲葉荘3-1-69
岡山労災看護専門学校岡山県岡山市南区築港緑町1-10-25
熊本労災看護専門学校熊本県八代市竹原町1517-2

都立看護専門学校の特徴は?

特徴1:入学試験での複数併願制の実施

全国に9つある労災看護専門学校では、第1希望と第2希望を併願できる共通試験を実施しています。

一次試験で第1希望の学校の合格点に達しなかった場合でも、併願校の合格点以上を得ていれば、併願校の入学資格を得るための面接試験を受けることができます。

労災看護専門学校への入学の機会が広がる制度となっています。

併願制の詳細は、独立行政法人労働者健康安全機構の「併願制について」にてご確認ください。

特徴2:充実した奨学金制度

労災看護専門学校に入学した学生全員に貸与される、労災病院の奨学金制度があります。他の奨学金との併用ができ、返済免除になる規定もあります。

その他に利用できる奨学金も各種あり、学校によっては都道府県など自治体の奨学金を利用することもできます。

特徴3:9校すべてに個室寮完備!

労災看護専門学校は9校すべてに寮を完備しています。

1ルームタイプの部屋で、原則として個室利用です。寮費は約10,000〜18,000円と学校のある地域によって違います。

労災看護専門学校の学費は?

労災看護専門学校9校は、入学料や授業料などの金額がどの学校も同じです。

全国的に見ても低めの金額なので、どの地域

初年度費用2年次3年次
入学料180,000円
授業料(年額)340,000円340,000円340,000円
教科書代約160,000円約50,000円約5,000円
授業支援アプリ約6,000円約6,000円約6,000円
ユニフォーム代・教材費約70,000円
新入生研修費約6,000円約6,000円
実習費等約24,000円約33,000円約34,500円
教材費約30,000円約4,000円約5,000円
予防接種費約17,000円約4,000円約4,000円
国試対策・ゼミナール費約8,000円約20,000円約32,000円
※成績低迷者別途必要
模擬試験費約3,000円約10,000円約42,000円
問題集・参考書別途必要別途必要別途必要
Will保険料最大約9,000円最大約9,000円最大約9,000円
災害用保存食セット及び簡易トイレ約7,500円
健康観察アプリ約1,600円約1,600円約1,600円
その他約5,000円
費用合計約858,100円
※保険料は含んでいません
約474,600円
※保険料は含んでいません
約470,100円
※保険料は含んでいません

労災看護専門学校で利用できる給付金や奨学金は?

労災病院の奨学金

労災看護専門学校の学生は、原則として、将来就職を希望する労災病院の奨学生となります。

卒業後、奨学金を貸与する労災病院に看護師として3年以上勤務した場合は、奨学金の返済が免除されます。

奨学金を貸与する労災病院は、独立行政法人労働者健康安全機構の労災病院にてご確認ください。

専門実践教育訓練給付金(給付)

社会人のキャリアアップの支援を目的とした制度です。

条件を満たせば、看護専門学校在学中の3年間の給付金支給に加え、資格取得後1年以内に雇用された場合は追加の支給も受けられます。

専門実践教育訓練給付金制度を利用し、さらに失業状態にある場合は「教育訓練支援給付金」を受給できます。

受給の条件や給付額などは、お住まいの地域を管轄するハローワークにてご確認ください。

また、社会人には嬉しい看護学校の給付金制度にて詳しく解説しています。

日本学生支援機構奨学金(貸与・給付)

経済的理由で修学が困難な優れた学生等が、学資の貸与及び給付を受けられる制度です。

申込や、基準を満たしているか等の確認は、日本学生支援機構のHPにて行うことができます。

高等教育の就学支援新制度(給付)

世帯収入など条件を満たした学生が申し込むことができる制度です。

授業料・入学金の免除または減額や、給付型奨学金の支給を受けることができ、安心して学ぶことができます。

申し込みの窓口は進学先の看護専門学校となります。

自身が対象となるかどうかは、日本学生支援機構のHPにある「進学資金シュミレーター」にて確認することができます。

地方自体の奨学金

都道府県や市町村により、奨学金の制度が異なります。

入学を希望する労災看護専門学校に、直接確認をすることが一番確実です。

労災看護専門学校の入学定員は?

定員
釧路労災看護専門学校30名
東北労災看護専門学校30名
千葉労災看護専門学校40名
横浜労災看護専門学校80名
中部労災看護専門学校40名
大阪労災看護専門学校80名
関西労災看護専門学校40名
岡山労災看護専門学校40名
熊本労災看護専門学校40名

労災看護専門学校の入試内容は?

推薦入試

労災病院長推薦入試

試験科目は当該労災病院ごとに違います。小論文による試験を実施するところが多く、合わせて面接試験も実施されます。

自己推薦入試

1次試験:書類選考・国語総合(古文・漢文を除く)など

2次試験:小論文・面接

自己推薦試験を実施する労災看護専門学校は少なく、実施しない年もあります。

高等学校長等推薦入試(指定校)

小論文・面接

書類選考や一般教養試験を行う労災看護専門学校もあります。

高等学校長等推薦入試(公募)

小論文・面接

実施する学校は少なく、2023年度入試で高等学校長等推薦入試(公募)を実施したのは、千葉労災看護専門学校のみでした。

社会人入試

1次:学科試験(国語または国語・数学I.A・コミュニケーション英語I.IIから2科目を選択)・小論文がある場合もあり

2次:面接

※試験日通常2日間ですが、学科・面接を同日に行う労災看護専門学校もあります。

一般入試

早期試験

学科試験:国語総合(古文・漢文を除く)・数学I.A・コミュニケーション英語I.II

面接

共通試験

1次:学科試験

国語総合(古文・漢文を除く)

数学IA

コミュニケーション英語I.II

2次:面接試験

後期試験

学科試験:国語総合(古文・漢文を除く)・数学I.A・コミュニケーション英語I.II

面接

労災看護専門学校の倍率は?

労災看護専門学校9校のうち、倍率を公表しているのは

・釧路労災看護専門学校

・熊本労災看護専門学校

の2校のみです。

労災看護専門学校は人気のため、早期・一般とも高い倍率であると言えます。

熊本労災看護専門学校の倍率

試験区分2020年度2021年度2022年度2023年度
早期2.3倍1.7倍2.8倍1.8倍
一般2.7倍2.1倍3.3倍2.1倍

釧路労災看護専門学校の倍率

試験区分2018年度2019年度2020年度2021年度2022年度
一般2.7倍2.6倍2.0倍2.4倍1.8倍

労災看護専門学校の偏差値は?入試の種類は?

所在地市区町村看護学校名偏差値労災病院長推薦自己推薦社会人入試高等学校長等推薦入試(指定校)高等学校長等推薦入試(公募)早期試験後期試験共通試験専門実践給付金注意事項
北海道釧路市釧路労災看護専門学校53対象
宮城県仙台市東北労災看護専門学校56対象
千葉県市原市千葉労災看護専門学校512023年度は実施無し対象
神奈川県横浜市横浜労災看護専門学校54対象
愛知県名古屋市中部労災看護専門学校52対象
大阪府堺市大阪労災看護専門学校56対象
兵庫県尼崎市関西労災看護専門学校55対象
岡山県岡山市岡山労災看護専門学校52対象
熊本県八代市熊本労災看護専門学校55対象
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