2027年度(令和9年度)入学に向けた東京都立看護専門学校の社会人入試について、令和8年度入試の結果振り返りと、2027年度入試から適用される重要な制度変更を解説します。
都立看護専門学校の社会人入試は、例年9月〜10月に実施される人気の高い入試です。今年度の入試では全体の倍率が1.7倍となり、前年度(1.9倍)・前々年度(2.0倍)と比較してやや落ち着きを見せました。一方で2027年度入試からは受験資格に重大な変更があり、受験を検討している方は今すぐ確認が必要です。
こちらの記事では、令和8年度入試の学校別結果分析と2027年度入試の変更点を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください!
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- 令和8年度(2026年度)社会人入試の学校別倍率と3年間の推移
- 2027年度入試から適用される受験資格の変更点(年齢・住所要件)
- 変更によってどんな人が新たに受験可能になるか
- 学校別の倍率動向から見る志望校選びのポイント
令和8年度(2026年度)社会人入試 結果振り返り
まず今年度の入試結果を全体像から確認しておきましょう。3年間の推移と合わせて見ることで、各学校の傾向がより鮮明に見えてきます。
社会人入試の倍率はどう動いていた?
直近3年間の倍率に関しては以下のように動いております。
コロナ禍の時は倍率が5倍近くなることもありましたが、直近3年間に関しては以前と比べると全体的に落ち着いてきた印象です。
直近3年の倍率の推移に関しては以下のようになっています。

倍率はやや低下も、依然として競争は続く
令和8年度の全体倍率は1.7倍となり、令和6年度(2.0倍)・令和7年度(1.9倍)から緩やかに低下しています。
受験者総数も前年の224名から174名へと減少しており、都立看護専門学校社会人入試全体としての競争は若干落ち着きを見せた1年でした。
しかし「倍率が下がった=簡単になった」とは言えません。府中・板橋・北多摩の3校は依然として2倍を超えており、「どこを受けるか」によって難易度の差が大きいという構造は変わっていません。
学校別の倍率はどうなっている?
こちらでは、各学校ごとの倍率の動きについて分析をしたものを紹介していきます。
ご自身の受験予定の学校の倍率はどのように動いてきたのかの情報収集のお役に立てればと思います。
広尾看護専門学校:大幅低下も3年で最低水準に
令和8年度の倍率は1.3倍と、直近3年で最も低い数字となりました。
前年度2.1倍・前々年度2.0倍という高水準から一転しての低下です。以前は都立看護専門学校屈指の人気校でしたが、直近3年間では倍率が下降気味にあります。
ただ、偏差値は都立7校の中で最も高い58。
受験者のレベルが高い傾向は変わらないため、倍率の数字ほど「受かりやすくなった」とは言い切れません。学力に自信のある方には引き続き狙い目の学校です。
板橋看護専門学校:3年連続で高水準をキープ
令和8年度の倍率は2.3倍。前年度2.8倍・前々年度2.5倍と3年連続で高倍率を維持しており、都立7校の中で最も安定した高人気校といえます。
都内中心部に近い立地のよさが受験者を集め続けています。
偏差値も57と高水準で、倍率・偏差値ともに都立トップクラスの難関校として位置づけられます。
荏原看護専門学校:2年連続で低倍率が続く
令和8年度の倍率は1.4倍で、令和7年度と同水準ですが、令和6年度の2.1倍から大きく下がった状態が2年続いています。
受験者数も令和6年度から大幅に減少しており、近年は比較的受験しやすい環境が続いています。
倍率の低さは穴場的な魅力がありますが、偏差値は55と中程度。
偏差値は中程度ですが、受験者のレベルは高く、ある程度の学力も重要です。
府中看護専門学校:直近3年間での最人気校
令和8年度の倍率は2.5倍。令和7年度2.8倍に続いて高水準で、直近2年で最も合格が厳しい学校のひとつとなっています。
令和6年度は1.4倍と低かっただけに、その後の急上昇が際立ちます。
受験者27名に対し合格者11名という数字は、2人受けて1人受かるかどうかわからないことを意味します。志望する場合は十分な対策が不可欠です。
北多摩専門学校:倍率が上昇傾向に転じる
令和8年度の倍率は2.1倍と、令和6年度2.6倍→令和7年度1.6倍→令和8年度2.1倍と変動が大きい学校です。今年度は再び2倍超えとなりました。
募集定員が120名と都立最大規模であるにもかかわらず、今年度の受験者数は15名と最少水準。
それでも合格者7名という絞り込みが倍率を押し上げています。定員が多いからといって油断できない学校です。
南多摩看護専門学校:中程度の倍率で安定
令和8年度の倍率は1.7倍。令和7年度1.6倍とほぼ同水準で、大きな変動なく推移しています。
令和6年度の2.3倍から低下した状態が続いており、直近2年は受験しやすい環境といえます。偏差値56と比較的高めながら倍率が落ち着いている点で、学力に自信のある方には狙い目の学校です。
青梅看護専門学校:3年間で最も安定した倍率
令和8年度の倍率は1.5倍。令和6年度1.3倍・令和7年度1.5倍と、3年連続で都立7校の中で最も低い倍率水準を維持しています。都心から離れた立地が受験者数を抑える要因となっており、倍率という観点では最も受験しやすい学校です。
偏差値も52と都立の中では低め。
「まず合格を確実にしたい」という方や、西多摩エリア在住の方にとっては選択肢として検討する価値があります。
【重要】2027年度入試からの変更点
ここからが特に注目すべき情報です。都立看護専門学校は令和9年度(2027年度)入学試験から、社会人入試の受験資格に2つの重要な変更を加えることを発表しました。
どんな点で変更があった?
東京都立看護専門学校は公式HP内でも入試に関しての変更点を発表しています。
内容としては「受験資格」という点に変更が生じています。
細かな点でいくと「年齢」「住所・就業」という2点に関して変更が加わっています。
東京都立看護専門学校 令和9年度入試変更点
東京都立看護専門学校 公式HPより引用
変更点①:年齢要件の引き下げ(25歳→22歳)
変更前:令和9年3月31日までに25歳に達する者(平成14年4月1日以前に生まれた者)
変更後:令和9年3月31日までに22歳に達する者(平成17年4月1日以前に生まれた者)
これまで社会人入試の受験には「25歳以上」という年齢条件がありましたが、2027年度入試からは「22歳以上」に引き下げられます。
この変更は受験者層に大きな影響を与えます。これまで年齢要件で受験できなかった22歳・23歳・24歳の方が新たに受験可能になります。
専門学校や短大を卒業後に看護師を目指す方、大学卒業直後に進路変更を考えている方など、比較的若い社会人層が新たに都立社会人入試の対象となります。
変更点②:住所・就業要件の撤廃
変更前:次のアとイのいずれかに該当する者
- ア:令和8年4月1日以前から引き続き都内または隣接4県(埼玉・千葉・神奈川・山梨)に住所を有する者(住所要件)
- イ:令和8年4月1日以前から引き続き都内または隣接4県で就業している者(就業要件)
変更後:④の条件が削除されます。
これまでは「都内または隣接4県に住んでいる、または就業している」ことが受験の条件でした。2027年度入試からはこの地域的な縛りがなくなり、全国どこに住んでいても受験可能になります。
ただし、受験資格②には「卒業後、看護師として都内に就業する意思がある者」という条件は引き続き残ります。都立看護専門学校を受験するということは、卒業後に都内で看護師として働くことを前提としている点は変わりません。
変更のまとめと受験者への影響
| 変更内容 | 変更前(〜令和8年度) | 変更後(令和9年度〜) |
|---|---|---|
| 年齢要件 | 25歳以上 | 22歳以上 |
| 住所・就業要件 | 都内または隣接4県 | 撤廃(全国可) |
この2つの変更により、受験できる人の裾野が大幅に広がります。
特に年齢要件の引き下げは、これまで「あと数年待たなければならない」と受験を断念していた若い層の流入を促す可能性があります。
また、住所・就業要件の変更に伴って「上京をして看護師を目指す」という受験者もいる可能性があるため、2027年度入試は受験者数の増加に影響をしてくることが予想されます。
上京して看護師を目指すという学生が増える予想で行くと、アクセスの良い23区内の広尾・荏原・板橋や23区外ではあるがベッドタウンの府中は倍率が上向きになることが予想されます。
そのため、今年度(令和8年度)よりも競争が激しくなる学校が出てくる可能性があります。早めの準備が例年以上に重要な年になりそうです。
2027年度入試に向けた対策のポイント
今回の変更点と令和8年度の倍率動向を踏まえ、2027年度入試に向けた準備の方向性を整理します。
年齢要件緩和による競争激化を想定する
22歳以上に引き下げられたことで、これまでの受験者層より若い方が新たに参入します。例年以上に早い段階からの対策開始が求められます。特に倍率が安定して高い板橋・府中を志望する場合は、できるだけ早期から小論文・面接の準備を進めておきましょう。
住所要件撤廃による受験機会の拡大を活かす
地方在住で都立看護専門学校を目指していた方にとっては大きなチャンスです。ただし卒業後に都内で就業する意思が受験条件として残るため、上京・就職の現実的な計画も合わせて考えておく必要があります。
自分の状況に合った志望校を選ぶ
令和8年度の倍率データを参考に、現実的な志望校選びをしましょう。
板橋・府中・北多摩は倍率2倍超えの難関校、荏原・広尾・青梅は比較的受験しやすい環境が続いています。
立地・通学の利便性・倍率・偏差値のバランスを考えながら、第1志望・第2志望を決めておきましょう。
さいごに
令和8年度の都立看護専門学校社会人入試は全体倍率1.7倍と前年よりやや落ち着いた結果となりましたが、府中・板橋・北多摩の3校は依然として2倍超えの高倍率を維持しています。
そして2027年度入試からは年齢要件の引き下げ(25歳→22歳)と住所・就業要件の撤廃という2つの大きな変更が加わります。この変更によって受験者層が広がり、競争が変化する可能性があります。
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安井玲音
看護専門予備校アイプラスアカデミー 専任講師。 出願書類(志望理由書)添削・小論文・面接指導を専門とし、年間1000本以上の添削を担当。 今年度、担当した全受講生を志望校合格へと導く。 単なる文章の添削ではなく、看護師としての適性を引き出し、採点官に響く「合格答案」の作成を徹底サポート。
【監修】松田 勇一(ディレクター) 朝日新聞グループ運営「マイベストプロ愛知」にて、厳正な審査を通過した教育の専門家。 本記事は、25年以上の大学受験指導キャリアを持つディレクター・松田の監修に基づき、最新の入試データと指導実績を反映して作成されています。
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