相模原看護専門学校の社会人入試の国語は、全問マークシート方式で試験時間50分・配点100点の構成です。
毎年2つの大問から出題され、現代文の読解力と漢字の知識が合否を分ける重要なポイントになっています。本記事では、過去問5年分の分析をもとに、出題傾向と具体的な対策法を解説します。
社会人として働きながら受験準備をしている方にとって、「何をどこまで対策すればいいかわからない」という不安があるかと思います。この記事を読めば、効率よく対策すべきポイントがはっきりとわかります。
相模原看護専門学校の社会人入試の概要
まずは試験全体のスケジュールと概要を確認しておきましょう。
| 出願期間 | 2026年9月25日(金)〜10月2日(金)※必着 |
|---|---|
| 試験日時 | 2026年10月10日(土)午前9時00分〜 |
| 合格発表 | 2026年10月15日(木)午前10時(郵送・Web) |
| 入学手続き | 2026年10月30日(金)※必着 |
| 試験科目 | 国語(現代文)、面接 |
| 試験会場 | 相模原看護専門学校 |
合格発表から入学手続きまでわずか2週間しかありません。合格した場合にすぐ動けるよう、手続きに必要な書類や準備は事前に確認しておきましょう。
出願資格で注意すべきポイント
社会人入試には以下の出願資格があります。
- 高等学校卒業(または同等の資格)を持っていること
- 満22歳以上(2027年4月1日入学時)であること
- 卒業後に相模原市内の医療機関等へ就業する意思があること
- 修業期間中、学業に専念できること
「卒業後は相模原市内で就業する意思があること」という条件が明記されている点が、他校の社会人入試と異なる特徴です。出願の際には、この意思を志望理由や面接でしっかり示せるよう準備しておきましょう。
相模原看護専門学校の国語の過去問の傾向
| 試験時間 | 50分 |
|---|---|
| 大問数 | 2題 |
| 配点 | 100点 |
| 解答形式 | 全問マークシート(記述なし) |
相模原看護専門学校の国語(現代文)の基本情報
相模原看護専門学校の国語は、50分の試験時間で2つの大問に取り組む構成です。
- ① 問題一の傾向
論説文・評論文が出題されます。言語・思考・哲学・文化・科学・医療など、知的な文章テーマが多く、抽象的な内容を正確に読み解く力が求められます。設問数は14〜16問程度です。 - ② 問題二の傾向
随筆・評論・小説など文学的な文章が出題されます。文芸論・歴史・文化論から小説まで幅広く、設問数が多く文学的な知識も問われます。設問数は13〜15問程度です。 - ③ 全問マークシートという特徴
記述問題は一切なく、選択肢から選ぶ形式のみです。「書く力」よりも**「読む力・識別する力」**が試される試験です。ただし「間違っているものを選べ」「合致しないものを選べ」という設問が多く、注意して読まないと引っかかりやすい構造になっています。
出題テーマの傾向(過去5年分)
過去5年間の出題テーマは以下の通りです。
| 年度 | 問題一のテーマ | 問題二のテーマ |
|---|---|---|
| 2025年度 | 藤井貞和『古典の読み方』(古典と対話) | 高橋三千綱『金沢、斜め雪』(青春小説・剣道) |
| 2024年度 | 湯川秀樹『科学を生きる』(創造性・自己発見) | 小林恭二『俳句という遊び』(句会・コミュニケーション) |
| 2023年度 | 森本哲郎『ぼくの哲学日記』(言語・思考・日本語) | 大江健三郎『「伝える言葉」プラス』(ナラティヴ・医療) |
| 2022年度 | 中村雄二郎『考える愉しみ』(時間・生活・文化) | 鈴木孝夫『私の言語学』(音声・言語の仕組み) |
| 2021年度 | 大野晋『日本語の世界』(女手・古典文学の歴史) | 長谷川櫂『俳句的生活』(改暦・日本人の季節感) |
5年分を通じて見えてくる傾向があります。問題一は「言語」「思考」「時間」「文化」「科学」などものごとの本質を問う論説文・評論文が一貫して出題されています。問題二も文化論・文芸論・歴史・小説と幅広く、どの年度も読み応えのある骨太な文章が選ばれています。
特筆すべきは、2023年度の問題二に**医療現場でのナラティヴ(語り)**というテーマが出題されている点です。看護専門学校らしい出題で、医療・コミュニケーションへの関心も持ちながら文章を読む練習が有効です。
選択肢の数にも変化あり
2021〜2022年度は選択肢が①〜⑤の5択でしたが、2023年度以降は①〜④の4択に変わっています。選択肢が減ったことで、一見解きやすくなったように見えますが、4択でも「正解に見える紛らわしい選択肢」は健在ですので、油断は禁物です。
相模原看護専門学校の国語の頻出設問タイプ
ここからは、過去問5年分に共通して出題されている頻出の設問タイプを紹介します。
① 漢字の識別問題(毎年必出・高配点)
問題一・問題二の両方に毎年5問ずつ、計10問出題されます。5年間で一度も外れていない、最も安定した出題形式です。
形式は「傍線部のカタカナと同じ漢字を使う語を選べ」というものです。単に漢字を書けるだけでなく、同音異義語・同訓異義語を文脈の中で正確に区別する力が必要です。
例えば過去問では以下のような問題が出ています。
- 「フン然(憤然)」と同じ漢字を使うものは?→「フン慨(憤慨)」が正解(2025年度)
- 「シュウ復(修復)」と同じ漢字を使うものは?→「履シュウ(履修)」が正解(2023年度)
- 「カク段(格段)」と同じ漢字を使うものは?→「別カク(別格)」が正解(2022年度)
- 「ショウ撃(衝撃)」と同じ漢字を使うものは?→「ショウ動(衝動)」が正解(2021年度)
漢字10問は確実に得点できる分野ですので、最優先で対策しておきましょう。
② 傍線部の内容理解(理由・説明・意味)
「この理由として間違っているものを選べ」「この内容を説明するものとしてふさわしいものを選べ」という形式が毎年複数出題されます。
重要なのは「正しいものを選ぶ」だけでなく「間違っているものを選ぶ」設問が多いという点です。 正しそうな選択肢に引っかからないよう、「本文に書かれていないことが含まれていないか」「言いすぎていないか」を一つひとつ丁寧に確認する習慣をつけましょう。
③ 本文全体の主旨・内容合致問題
各大問の最後に必ず「本文の内容に合致しないものを一つ選べ」という問題が出題されます。5年間すべてで出題されている頻出設問です。
正解の選択肢は「本文では言っていないことが付け加えられている」「筆者の主張と逆のことが書かれている」「部分的には正しいが全体の趣旨とズレている」というパターンが多いです。
本文を読み終えたあと、筆者が「結局何を言いたいのか」を一言でまとめる練習をしておくと、この設問に強くなります。
④ 空欄補充・語句の意味・品詞
空欄に入る適切な語句を選ぶ問題や、傍線部の語句の意味を問う問題が毎年複数出題されます。具体的には以下のような設問です。
- 空欄に入る漢字一字を選ぶ(例:2022年度「A〜Dに漢字一字が入る」)
- 語句の意味に最も近いものを選ぶ(例:「いぶかしそうに」「あえなく」「矜持」「通り一ぺん」)
- 品詞の識別(名詞・動詞・形容詞・形容動詞)
難問というよりも教養的な語彙の広さが試されているイメージです。市販の語彙・慣用句テキストを1冊こなしておくと安心です。
⑤ 四字熟語・故事成語・文学的知識
四字熟語や故事成語、慣用句の知識を問う設問が各年に複数出題されています。また「ノーベル文学賞を受賞した日本人作家は誰か」「源氏物語の作者は誰か」といった文学史の基礎知識も問われます。
以下の知識は必ず押さえておきましょう。
- 『源氏物語』の作者:紫式部
- 日本人ノーベル文学賞受賞者:川端康成・大江健三郎
- 清少納言『枕草子』、紀貫之『土佐日記』など主要な古典作品と作者
- 「青雲の志」「鼎の軽重を問う」「行雲流水」など頻出の四字熟語・故事成語
相模原看護専門学校の国語の対策方法
出題傾向をもとに、具体的な対策方法をまとめます。
まず「漢字」を固める
社会人受験者が最初に取り組むべきは漢字の対策です。
漢字は10問出題され、配点上も無視できないボリュームです。また勉強した分だけ確実に点数につながる分野なので、忙しい中でも毎日少しずつ積み上げるのに適しています。
漢字検定準2級〜2級レベルのテキストで同音異義語・同訓異義語を中心に練習しておくと、試験の識別問題に直結します。
現代文の読解は「論理の流れ」を追う練習を
問題一の論説文・評論文は内容が抽象的なため「難しそう」と感じる方も多いかと思います。しかし全問マーク式なので、文章を完全に理解できなくても、論理の流れさえ追えれば解ける問題がほとんどです。
練習するときは、段落ごとに「この段落で筆者は何を言っているか」を一言でメモしながら読む習慣をつけましょう。本文の話の展開が頭に入ると、傍線部の理由や主旨合致の問題が格段に解きやすくなります。
「間違いを選ぶ」設問の練習を重ねる
相模原看護専門学校の国語は「間違っているものを選べ」「合致しないものを選べ」という否定型の設問が非常に多い点が特徴です。5年間の過去問すべてにこの形式が登場しています。
過去問を解いたあとは、不正解の選択肢についても「なぜこれが間違いなのか」を本文と照らし合わせて確認するようにしましょう。この作業を繰り返すことで、「正しそうに見える罠の選択肢」を見抜く感覚が身についていきます。
対策のステップ
社会人として時間が限られている方のために、優先順位を整理しておきます。
ステップ1:漢字の基礎固め(試験1〜2ヶ月前から)
漢字検定準2級レベルのテキストで同音異義語・同訓異義語を中心に練習します。毎日10〜15分の積み重ねで十分です。
出願開始〜試験日の期間が、おおよそ2週間程度と非常にタイトなスケジュールのため、出願前から並行して勉強を進めておくことが大切です。
ステップ2:過去問で出題形式に慣れる(試験1ヶ月前から)
過去問を実際に解いて、設問の形式・時間感覚をつかみましょう。
50分で2題というペース配分(1題あたり約20〜22分が目安)を体に覚えさせましょう。
5年分の過去問があるため、古い年度から順番に取り組むのがおすすめです。
2021〜2022年度は選択肢が5択と難易度が高めなので、先に取り組んで読解力の土台を作り、2023年度以降の4択問題で仕上げるイメージです。
ステップ3:設問タイプ別の精読練習(試験2〜3週間前から)
「内容合致問題」「傍線部の理由問題」に絞って、なぜその選択肢が正解・不正解なのかを丁寧に確認します。本番直前の精度を上げる仕上げのステップです。
国語と並行して面接対策も忘れずに
社会人入試の試験科目は国語と面接の2科目です。
特に「卒業後は相模原市内の医療機関等へ就業する意思があること」が出願資格に明記されている学校ですので、面接ではなぜ相模原で看護師として働きたいのかという点を具体的に伝えられる準備が必要です。
国語の勉強と並行して、志望動機や看護師を目指した理由の言語化も早めに進めておきましょう。
過去問演習と客観的なチェックを組み合わせよう
過去問を解くだけでは、自分の読み方の「くせ」や「ずれ」にはなかなか気づけません。
解いた答案を第三者に確認してもらうか、解説を活用して「なぜその選択肢が正しいのか、本文のどこに根拠があるのか」を言語化する練習をしましょう。この確認作業が読解力の底上げに直結します。
社会人受験者は準備できる期間が短くなりがちです。
そのため、「広く浅く」ではなく、この記事で紹介した頻出ポイントに絞って「狭く深く」対策することが合格への近道です。
さいごに
相模原看護専門学校の社会人入試は、国語と面接の2科目のみというシンプルな構成だからこそ、1点の差が合否を分けます。
特に面接では「なぜ看護師を目指すのか」「なぜ相模原で働きたいのか」という、社会人としての経験や想いを言葉にする力が問われます。社会人受験者は現職の経験を活かせる分、伝え方次第で大きく印象が変わります。
アイプラスアカデミーでは、国語の読解対策から面接の志望動機の言語化まで、社会人受験者の忙しいスケジュールに合わせたオンライン指導を行っています。
「何から手をつければいいかわからない」「仕事をしながら一人で対策するのが不安」という方は、まずはお気軽にLINEよりご相談ください。

安井玲音
看護専門予備校アイプラスアカデミー 専任講師。 出願書類(志望理由書)添削・小論文・面接指導を専門とし、年間1000本以上の添削を担当。 今年度、担当した全受講生を志望校合格へと導く。 単なる文章の添削ではなく、看護師としての適性を引き出し、採点官に響く「合格答案」の作成を徹底サポート。
【監修】松田 勇一(ディレクター) 朝日新聞グループ運営「マイベストプロ愛知」にて、厳正な審査を通過した教育の専門家。 本記事は、25年以上の大学受験指導キャリアを持つディレクター・松田の監修に基づき、最新の入試データと指導実績を反映して作成されています。
