社会人の看護学校受験専門スクールのアイプラスアカデミーによる「主婦・社会人のための看護学校進学のススメ」です。看護学校受験対策専門スクールならではの情報量で、主婦・社会人の皆さんの看護学校進学についての最新の情報をご紹介します。
社会人から看護学校を目指す決意・決断はとても素晴らしいことです。
それを「看護師になりたい」という一言でまとめてしまうのはもったいない!
社会人のみなさんは、これまでに受験や就職などで、志望動機を書いた経験があると思います。
せっかく社会人経験のある皆さんですから、社会人経験を活かした志望動機が書けるはずです!
具体的で説得力のある志望動機で、合格をググッと引き寄せましょう。
目次
看護学校の志望動機を書く準備〜社会人編〜
看護学校の出願の際に提出する志望動機の書き方がわからないという相談は大変多いです。
しかし、志望動機はいきなり書き始めるのではなく、その前の準備が大切です!
志望動機を書く準備のポイントは以下の通りです。
- どのような志望動機がいいのかを知る
- 最適な志望動機のリストをつくる
といった準備が大切になってきます。
それぞれについて、次から説明していきます。
どのような志望動機がいいのかを知る
では、まずはどういう志望動機がいいのかについて知っておきましょう!
看護学校が志望動機で判断しているのは、看護師を目指す者としての適性と人間性です。
適性については、志望動機を書く際には、以下の2つに知っておく必要があります。
- 看護師としての適性
- 受験する学校の学生としての適性
いずれも必要になってきます。
では、まず看護師の適性についてご説明していきます。
看護師の適性と求められる人間性
皆さんは「ナイチンゲール誓詞」をご存知でしょうか?
ナイチンゲールの偉業を称え作られたもので、看護師として医療に携わる者への教えや考え方、心構えを伝えるものです。
現代でも看護師を志す人たちに大切にされています。
この「ナイチンゲール誓詞」には、
- 人として一生を清く過ごし、看護師として忠実に仕事に尽くすこと
- 患者に毒や害のある薬は使わないこと
- 看護師として常に向上心を持つこと
- 患者およびその家族の情報は漏らさないこと
- 医師の手助けをし、患者さんの幸せを願いこの仕事に身を捧げること
といったことがまとめられています。
また、ナイチンゲール誓詞の現代版といわれる「実用的看護者誓詞」には、上記に加えて、
- 他の看護師との協調性
についても触れられており、現代のチーム医療の考え方が反映されています。
つまり、看護師として重要視される適性・人間性とは、
「患者に寄り添う」ことと「協調性」であるということです。
受験する学校の学生としての適性
各看護学校ごとで、教育理念や入学してもらいたい人物像を明確にしています。
看護学校のHPや資料、募集要項などには、そのような内容が散りばめられています。
また、学校によっては、アドミッションポリシーという、どのような入学者を求めているかという、入学者受け入れ方針をまとめている学校もあります。
当たり前のことですが、学校の理念や方針と合わないと判断された受験生は不合格となりますので、必ず確認しておきましょう!
看護学校の志望動機に書くべきポイント〜社会人編〜
最適な志望動機を書き出して、整理する
高校を卒業して看護学校を受験する学生と社会人の受験生は、何が違うでしょうか?
それは「人生の経験値」です。その豊かな経験値こそ、欲しくても手に入らない素晴らしいものです。
学生の頃に感じたことや、いろいろな仕事をしながら味わったこと。
出産や育児で感じたこと。体験したこと。
社会経験を積んだ社会人だからこそ、社会人にしか書けない志望動機を書きましょう!
どのような志望動機を書いたら良いか?
大切なことは、自分の想い・考えをしっかりと伝えることです。
そのためにはまず要点をまとめましょう。
まずは思いついたことを箇条書きで書き出します。いくつか書き出せたら、文章にしていきます。
長すぎないか、同じことを何度も書いていないか、誤字脱字はないかなどをチェックしながら読み返します。
そして最後に、前項でお話した「看護師の適性と求められる人間性」や「受験する学校の学生としての適性」に合っているか?ということを確認しましょう。
看護学校の入試でとても重要なこの3点
- 〈過去〉憧れ・夢・・・なぜ看護師になりたいのか
- 〈現在〉決意・決断・・・どうしてその学校を選んだのか
- 〈未来〉目標・希望・・・将来どんな看護師になりたいのか
この3点をまとめてから時系列を整えて書くと、とてもわかりやすく読みやすい文章になります。
なぜ看護師になりたいのか
自分の中で、看護師を志すほどに強い何かがあったはず。それを思い出してみましょう。
子どもの頃に憧れたきっかけや、影響を受けた存在など。
出産や手術など、自分や周りの人の出来事を出しながら具体的に書くと、より伝わります。
その体験から、なぜ看護師になりたいと思ったのかを簡潔にまとめます。
総合病院の看護助手として働いてきた。実際の医療行為はできないので、大変な状況でも見ていることしかできず歯痒い思いを何度もした。人のいのちに寄り添う仕事がしたいと思ったので、看護師を目指している。 今までの社会人経験を活かして、同じ職場の医師や看護師、患者の方やご家族とも良い関係を築けると考えている。
どうしてその学校を選んだのか
次に、学校について考えましょう。
受験したい学校は、どうして選びましたか?
学校によって教育理念や方針などが違います。そこを理解して、学校がどんな学生を望んでいるか?育てたいのか?を考えることが大切です。
そんな学生に自分はどう当てはまっているのか?
なぜこの学校を選んだのか?
どこに魅かれたのか?
例文
たくさんの卒業生の方が働いている○○病院で実習できることは、技術や能力を高めると同時に、仕事に対しての姿勢や考え方など多くのことを学べる。自分のスキルはもちろん、精神面も高めていきたい。
将来どんな看護師になりたいのか
「自分はどんな看護師になりたいのか」を明確に思うことはとても大事です。
それに向かうには何をすべきか、何が必要かを考え、何をしていくべきかを理解します。
「自分がなりたい看護師」と志望動機を結びつけ、わかりやすく説明できるようにしておくことが重要です
例文
勉強や実習に意欲的に取り組み、知識やスキルを身に付けたい。技術や能力が高いだけではなく、自分から患者の方に寄り添える看護師になりたい。
看護学校の志望動機 社会人ならではのアピールで合格をつかむ
「志望動機」はいわば、自己アピールです。
その熱意をしっかり伝えるために、格上げポイントを抑えてワンランク上の文章に仕上げましょう!
相手に共感してもらえる文章でアピール!
相手が「うんうん、なるほど」と共感できる伝え方をすると、あなたの想いや熱意がより一層伝わります。
もっと共感してもらえる文章にするために、ちょっとひと工夫。
具体的なエピソードや体験
実際に体験したことは自分でも話しやすく、相手にもイメージしてもらいやすくなります。
母が看護師で・・・や、入院した時に・・・というエピソードがあると説得力が増しますよね。
社会人の皆さんは、これまでの経験を踏まえた内容にすることで、よりリアルな思いが伝えやすくなります。
気をつけるのは、嘘は書かないということです。
一文は短くまとめる。主語をわかりやすくし、読みやすい文に。
長すぎる文章は、ダラダラとして理解しにくく疲れてしまいます。
一文を短くまとめると、相手に伝わりやすく読みやすい文章になります。伝えたいことほど、簡潔にまとめることが大切です。
簡潔にすることにこだわると、主語を省いてしまいがちに。
かえってわかりにくい文章になってしまいます。
読みやすく、理解しやすい文章にすることが大切です。
数字を入れる
文章に具体的な数字を入れると、相手がイメージしやすくなります。
「幼い時に」より「1歳の時に」「5歳の時に」ではだいぶ印象が違うことがわかります。
そのほかに、わかりやすい言葉や、想像しやすい場面なども効果的です。
社会人の皆さんの場合は、「○年〜ということをしてきた」といったこも入れられると思います。
志望動機を書く時にありがちな失敗例
志望動機に限らず、文章を書く時にありがちな失敗例です。
でもちょっとした工夫で防ぐことができますので、受験の前に対策をしておきましょう。
うまくまとめられず、的確に答えられなかった。
ダラダラとまとまりのない文章になってしまうのは、要点がまとまっていないから。
自分が伝えたいことを、自分で理解しておく必要があります。
書きたいことが書けない。内容から逸れてしまった。
これは丸暗記している場合にありがちです。
そのまま覚えているので変化や応用がきかなくて、的確な記述ができないのです。
どんな質問にも、自分の言葉で伝えられるようにしておくことが大切です。
書き上げた志望動機を読み返す
以上の手順を踏まえ、志望動機を書き上げたら、まずは一通り読み返しましょう。
その際に、自分の思いや文章の流れに一貫性があるかに注意して読み返しましょう。
また、自分以外の人に読んで、以下のまとめにある項目をチェックしてもらうことも非常に有効です。
看護学校の志望動機 書き方のポイント〜社会人編〜まとめ
- 志望動機では、「看護師としての適性」「受験する学校の学生としての適性」が見られている
- まずは上記を踏まえての志望動機を箇条書きで書き出す
- 志望動機を時系列に並べて文章化する
- 具体的なエピソードや数字を入れる
- 一貫した自分の思いが伝わる文章かどうかを客観的に読み返す
しっかりと自分を見つめ、向き合いながら書き出してみてください。
嘘をついたり、大げさにする必要はありません。
丁寧に自分が想っていることを伝えたら、熱意はきっと伝わります!