毎年全国の社会人の看護学校への合格者を出している看護学校受験対策専門スクールならではの情報量で、主婦・社会人の皆さんの看護学校進学についての最新の情報をご紹介します。
社会人の皆さんから、
「働きながら看護学校に通えますか?」
といった質問を多くいただきます。
では実際にはどうなのでしょうか?詳しく解説いたします。
目次
働きながら看護学校に通いたい!
結論から言うと、とても難しいのが現実です。ただ、条件がそろえば不可能ではありません。
条件1:学校が働くことを認めている
これは学校によって大きく違ってきます。
・就業を認めない
・学業に支障が出なければ、就業可
・関連施設でのみ就業可
・医療関係であれば就業可
など、それぞれの学校で対応が違いますので、志望する学校に確認することが一番確実です。
条件2:学業に支障が出ない
看護学校は、授業以外でも自分で学習することが必要になってきます。仕事が忙しくて勉強ができない…となっては、本末転倒です。
看護学校に通う理由は、「看護師国家資格試験に合格する」ためですので、学業に支障が出ないようにすることはとても重要です。
条件3:就労先の理解を得ている
看護学校は基本的に平日の朝〜夕方まで授業があるため、フルタイムで働くことは難しいといえます。
実習の期間には実習施設まで移動時間がかかったり、終わる時間も不規則になる場合があります。
そういったことを、就労先の方にご理解いただく必要があります。
どうして働きながら看護学校に通うのか
ではどうして、働きながら看護学校に通わなければいけないのでしょうか。
実際にアイプラスアカデミーに寄せられた相談から、その理由を考えてみましょう。また、当校から解決策も提案しています。
学費のため
やはり大きい理由は学費ではないでしょうか。
経済的な負担が比較的少ない公立の看護学校でも、1年で約10〜30万円必要となります。他の看護学校では1年で約100万円を超える学校もあります。
そうなると貯蓄だけでは足りず、働かないと払っていけないということになります。
- 奨学金を利用する
- 専門実践教育訓練給付金を利用する
奨学金を利用する
奨学金には、さまざまな種類があります。
卒業後はその地域・病院に入職し、働くことで返済を免除してもらうことができる奨学金もあります。
- 各都道府県による看護師等修学資金独立行政法人
- 日本学生支援機構の奨学金
- 学校または養成所の設置主体による修学資金
- 看護師奨学金
それぞれの奨学金には貸与規定があります。よく確認し、納得した上で利用するようにしてください。
貸与額には幅があり、学校によって受けられる奨学金が変わってきますので、事前に志望する看護学校に確認をしてくださいね。
専門実践教育訓練給付金を利用する
社会人が看護学校に入学した際に利用できる「専門実践教育訓練給付金」があります。在学中の3年間は給付を受けることができ、学費の負担を大幅に軽くすることができます。
ご自身が支給できるか?や、支給条件などは、お住まいの地域を管轄するハローワークにてご確認ください。
詳しくはこちらの記事にて解説しています!
生活費のため
高卒から正看護師になるための看護学校は、期間が3年間です。その間も生活費は必要となります。
おおよその計算ですが、毎月10万×12ヶ月×3年=360万!
学生のための寮がある学校もありますが無料で利用できるところは少数です。
- 教育訓練支援給付金の支給を受ける
- 貯蓄しておく
- 生活費をおさえる
教育訓練支援給付金の支給を受ける
これは、専門実践教育訓練給付金を受ける人が失業状態にある時に、受けることができる給付金です。個人によって給付額が変わりますが、とても心強い制度です。
この制度が利用できるのは、2025年3月31日までに入学した人です。つまり、2024年4月に看護学校に入学していないとこの制度は利用できません。
こちらもお住まいの地域を管轄するハローワークで確認ができます。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
貯蓄をしておく
看護学校の入学を考え始めた時から、しっかり貯蓄しておくことが大切です。
アイプラスアカデミーの受講者の方々もほとんどの方が、お仕事をされていました。入試のための勉強をするために働き方を変えたり、正社員で働きながら学習をしている方もいらっしゃいます。
生活費をおさえる
これは一番重要かもしれません。
実家から通う、寮に入るなどの他に、格安の学生アパートに住む、友達とルームシェアをするなどいくつか方法はあります。
ご自身に一番合った方法で生活費の見直しをしてみましょう。
准看護学校は働きながら通える
看護師には、正看護師と准看護師があります。
資格の取得方法や、資格をとった後の働き方などに違いがあります。
こちらの記事にまとめてありますので、ご覧ください。
准看護師になるには
准看護師養成所を卒業し、准看護師試験に合格しなければなりません。卒業までの期間が2年ですので、正看護に比べて早く資格をとることができるのが、最大のメリットです。
正看護師と准看護師の業務内容は基本的に同じですが、権限や働き方に違いが出てきます。
准看護師取得後、正看護の資格を取ることも可能です。(※最終学歴が中学校の場合は准看護師の実務経験が必要です。)
まとめ
働きながら看護学校に通うことはとても難しいです。
不可能ではありませんが、さまざまな制度を利用しながら、学業に専念できる環境を整えることも大切です。
社会人が利用できる
専門実践教育訓練給付金
教育訓練支援給付金(2025年3月31日まで)
はぜひチェックしていただきたいと思います!
看護師を目指すことはとても素晴らしいです!
ぜひその夢をあきらめず、ご自身で最良の選択をしていただけたらと思います。