教育訓練支援給付金は教育訓練給付金を受給している人が受け取れる制度です。
厚生労働省の教育訓練給付関係参考資料によると、令和2年度には37,113人がこの制度を利用しており、このうち看護師を目指す人は2020〜22年の3年間で3,000人超となっています。
参考資料:教育訓練給付関係参考資料
近年、社会人から看護師を目指す社会人の方が増えています。
看護学校の学費も気になりますが、その期間中の生活費も気になるところではないでしょうか。
今回は、看護学校に入学した際に安心して学業に専念できるようにするための制度をご紹介します!
教育訓練支援給付金って何?
「教育訓練支援給付金」とは、専門実践教育訓練の教育訓練給付金受給者が失業状態である場合、一定の条件を満たした方が失業状態にある場合、雇用保険の日額80%に相当する額をハローワークから支給する制度です。
原則として、教育訓練を受けている期間は給付されますので、その間の生活費などの不安がなくなり、学業に専念することができます。
2024年度までの期間限定措置となっていますので、早めのチェックが大切です!
教育訓練給付金とどう違う?
【教育訓練給付金】とは
教育訓練給付金は、一定の条件を満たす在職者または離職者が、厚生労働大臣の指定する専門実践教育訓練を受講し終了した場合、教育訓練施設に支払った経費の一定の割合額をハローワークから支給する制度。
つまり、社会人が「学ぶため」に受けることができるのが教育訓練給付金です。
一方「教育訓練支援給付金」は、教育訓練給付金を受給している失業者が対象となります。さらに詳細な条件を満たした方が支給対象となります。
教育訓練支援給付金について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
受けれる条件は?
以下の条件を満たした方が受給対象となります。
- 教育訓練給付金の受給者であること
- 受講開始時に45歳未満であること
- 教育訓練を終了する見込みがあること。
- 受講する教育訓練が、通信制または夜間制ではないこと
- 離職中であること。また離職後に短期雇用特例被保険者または日雇労働被保険者になっていないこと。
- 会社の役員になっていないこと。
- 自治体の長に就任していないこと。
- 教育訓練給付金を受けたことがないこと。
- 教育訓練の受講開始日が令和7年3月31日以前であること。
職業訓練支援給付金についてもっと詳しく!
支給額
原則として基本手当の日額に相当する額の80%が支払われます。
基本手当の日額は、離職する直前の6ヶ月間に支払われた賃金の合計金額を180で割った金額の80〜45%となっています。
個人によって支給額や支給率が大きく異なるため、注意が必要です。
給付金を受けることができる期間
原則として教育訓練が終了するまで給付を受けることができます。
ただし、基本手当の給付を受けることができる期間は教育訓練支援給付金は支給されません。
教育訓練支援給付金は、実際に講座を受講していないと支給されません。受給期間内であっても、講座を欠席した日は支給されません。
また、
- 講座を辞めた
- ある2ヶ月の出席率が8割未満になった
- 成績不良や休学で、定められた訓練期間中に終了する見込みがなくなった
こういった場合は教育支援給付金が支給されなくなります。
注意する点
教育訓練支援給付金は期間が決まっていますので、受給するためには2025年3月31日までに受講を開始する必要があります。
正式な受給資格の有無は、お住まいの地域を管轄するハローワークにてご確認ください。
またこの手続きは受講開始1ヶ月前までに行う必要があります。
教育訓練給付金を受給できる方しか給付を受けられませんので、教育訓練給付金の手続きと同時かそれより後に手続きを行います。
それに加えて、2ヶ月に1回の失業の認定を受ける必要があります。
まとめ
社会人が学ぶために受けられる「教育訓練給付金」に加え、失業状態にある人が受けられるのが「教育訓練支援給付金」です。
受給対象か?もらえる金額は?などは個人によって大きく変わりますので、お住まいの地域を管轄するハローワークにて相談をしていただくことをおすすめします。
この「教育訓練支援給付金」は、2025年3月31日までの特別措置となっていますので、受給をお考えの方はお急ぎください!