看護学校の面接で必ず聞かれる志望動機について、どのように答えればいいかのかを社会人専門看護予備校アイプラスアカデミーの現役プロ講師が解説していきます。
2023年度の看護学校の入試において、アイプラスアカデミーで面接を指導させていただいた受験生の合格率はなんと90%以上(2023年3月1日現在)となっています。
そんな高い合格率を出せる看護学校の面接での志望動機の回答の仕方について紹介していきます!
目次
看護学校の面接で答える志望動機の準備は?
志望動機は出願書類と一致させる!
看護学校の出願書類には、「看護師を目指す理由(看護師志望動機など)」「本校を志望する理由」「目指す看護師像(理想像など)」というように、「志望動機」あたる内容を必ず書くようになっています。
そのため、面接で答える志望理由は出願書類と一致させる必要があります!
間違っても、出願書類の内容と違うじゃないか!といった印象を持たれないようにしましょう!
こちらの記事を読まれている方で、まだ出願書類の書き方の段階で悩まれている場合は、まずは以下の記事をご覧ください。
受験する看護学校が求めている人を確認しよう!
各看護学校では、どのような人を受けれているか・求めているかをまとめた「アドミッション・ポリシー」や「求める人物像」などをHPや出願書類などに記載しています。
看護学校の面接においては、この看護学校にふさわしい人物かどうかを見ていますので、志望動機についてもそういった人物であることを伝えられる内容を準備しましょう。
必ずすぐに答えられるようにしておく志望動機4点
志望動機として面接で聞かれる項目や聞かれ方はいくつかあります。
大半は、「看護師を目指す理由」「看護師を目指すことになったきっかけ」「目指す看護師像」「受験する看護学校の志望理由」といったものです。
看護学校によっては、「受験する看護学校の志望理由」は聞かれないケースもありますが、
- 看護師を目指す理由
- 看護師を目指すことになったきっかけ
- 目指す看護師の理想像
- 看護学校の志望理由
については、それぞれしっかりと答えられるようにしておきましょう!
看護学校の面接での志望動機の答え方は?
まず最初に質問に答える
「まず最初に質問に答える」というと当たり前のように感じると思いますが、意外とこれができない人が多くいます。
例えば、「看護師を目指す理由」について質問されたときに、
「私は以前入院していた時に、〜〜と看護師さんにお世話になったことがありました。おかげで…。このことから、私は〜〜な看護師になりたいと考えるようになりました。…」
というように、質問に対する答えが、色々と話した最後にくる返答は面接している側には非常に伝わりづらいです。
まず最初に質問に対する答えを言ってから、その理由やきっかけを話すようにしましょう!
「看護師を目指す理由」の答え方
面接をする側からすると最初一言での印象が最重要です。
例えば、
「私が看護師を目指す理由は、最前線でチーム医療に貢献し、急性期医療の現場でより多くの人の命を救いたいからです。その理由は、」
と最初に話すと、受験生の志望の方向性が明確に伝わるため、その視点で、看護学校側も志望動機を聞いてくれます。
このように、志の高い看護師を目指す理由を言えるようにしましょう!
しかし、受験生の大半がこの「看護師を目指す理由」で悩んでいます。
そのような方は、「看護師を目指す理由」の考え方について以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
「看護師を目指すことになったきっかけ」はあまり重視しない
志望動機を指導していると、「看護師を目指すことになったきっかけ」についての分量が多くなっていることがよくあります。
受験生にとっても思い入れの強いものであったりするため、文量がついつい多くなってしまうのはわかります。
しかし、看護学校側は「きっかけ」は重視しません。
災害や前職での医療従事者との関わりなど特別なきっかけであれば看護学校側の印象に残りますが、それ以外の一般的な看護師さんとの関わりであれば、その内容で合否が変わるものではありません。
きっかけを明確にすることは大事ですが、話しすぎて他の内容が薄くならないようにしましょう。
「目指す看護師の理想像」は「看護師を目指す理由」の実現
こちらの内容は、一番最初に書いた「看護師を目指す理由」を実現したときの理想像にしましょう。
先ほどの、「看護師を目指す理由」の続きであれば、
「私は高度で最先端の医療についての知識を身につけ、チーム医療を支える看護師になりたいと考えています。」
となります。
看護学校の志望理由は答え合わせ
看護学校の志望理由は、
「看護師を目指す理由」と「目指す看護師の理想像」の答え合わせです。
つまり、こういった看護師になりたいから、この看護学校が最適という内容にします。
そのためには、看護学校のこともよく知っておかなくてはなりません。
例えば、
「私が貴校を志望した理由は、◯◯大学病院とも連携しているため、高度な看護・医療についても学ぶことができることや、病院で看護実践を行なっている教員から直接学ぶことができるからです。また、…」
といった内容で志望動機をまとめます。
たしかに、私がまとめた志望動機よりも具体的で伝わりやすいですね!
いいところに気がつきましたね!
そうなんです、抽象的な言葉をなるべく使わないことで読む人にも伝わりやすくなります。
例えば、「患者さんに寄り添う看護師」と書くよりも「治療だけでなく患者さんとその家族の心のケアのできる看護師」と書いた方が伝わりやすくなります。
あと、最初から最後まで内容が一貫していて、意識の高さを感じました。
その通りです。あれもこれも志望動機に入れるよりも、「看護師を目指す理由=理想像」を実現するためにはこの看護学校しかないという思いを伝えるものにしましょう。
看護学校の面接で志望動機はどう答えればいい?まとめ
ここまで、看護学校の面接で答える志望動機の準備の仕方から答え方までを説明しました。
看護学校の面接で必ずと言っていい質問になりますし、最重要とも言える回答です。
そのため、入試の直前に準備を始めても厳しい結果に終わることがよくあります。
ここまで説明した内容で一番覚えていて欲しい内容は次の2点です!
面接の準備は出願書類の作成から始まっている!
「看護師を目指す理由」や「目指す看護師像」は看護学校の入試では頻出の質問項目です。
同じ人が書いた出願書類と面接で話す内容に食い違いがあれば、説得力に欠けてしまい、印象も良くありません。
出願書類を作成するときには、面接までを想定して書くようにしましょう!
答えるときはまず最初に答え!
質問されたことに対しては、まず最初にその答えを話しましょう!
せっかく面接での回答を用意したのに、それが伝わらなくては意味がありません。
面接してくれている相手にきちんと伝わるように、答え方については何度も練習をしておきましょう!
志望動機を書くときから面接の準備が始まっているということですね!
その通りです。
そのため、当校では出願書類の添削から面接の対策まで一貫して行うことが大事だと考えています。
返答の仕方についても参考になりました!
面接は当たり前ですが、面接してもらう相手にどう伝わるかが大切ですので、第三者に必ずアドバイスをもらうようにしましょう!
また、看護学校の面接で受かるためのポイントと対策については、以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください!