看護学校の入試の出願時期になると、当校の受講生からだけでなく、受講生以外の方からも数多くご相談を受ける「看護学校志望理由が思いつかない!」ときの看護予備校としてのアドバイスをご紹介します。
アイプラスアカデミーでは、入試科目の学習指導だけでなく、志望理由書を含めた出願書類の添削から面接の指導までを行なっています。
2023年度の看護学校の社会人入試において、アイプラスアカデミーでは社会人入試の合格率が80%以上(2022年12月1日現在)となっています。
合格をされたみなさんでさえも出願の時点では「看護学校志望理由が思いつかない!」と言っていました。
そこからどうやって合格できる志望理由を完成させるのかをご紹介します!
看護学校の志望動機の全体の構成や文章の書き方について知りたい方はこちらの記事をご確認ください。
また、看護学校の面接で志望理由をどう答えたらいいか悩まれている方は以下の記事をご覧ください!
目次
看護学校志望理由が思いつかない!は嘘?
看護学校を志望される皆さんは看護学校を受験しよう動き始めた時点で、明確な理由があるはずです。
それでも、「看護学校志望理由が思いつかない!」というのは嘘で、
“看護学校志望理由に相応しくないのでは…”と思っていることがほとんどです。
でも、それは間違っていません。
よくある最初の看護学校志望理由の例
「手に職をつけたいから」「転職して収入アップしたいから」
受験生の大半の看護学校志望理由は「手に職をつけたいから」「転職して収入アップしたいから」という現実的な理由となっています。
「昔から憧れていた」「入院の経験がきっかけになった」「身近に看護師さんがいた」
「昔から憧れていた」「入院や出産の経験がきっかけになった」「自分の近くに看護師さんがいた」という理由というよりもきっかけしか思いつかない人も少なくありません。
当校で初めて看護学校志望理由を添削する際にも、これらの内容を書く受講生の方も非常に多くなっています。
しかし、こういった看護学校志望理由で出願をしてもらうことは絶対にありません。
私も「憧れ」と「手に職」というのが真っ先の理由です…
でも、それ以外を書くのは嘘になるのでは…とも思ってしまいます。
そうですね。本当の理由を書かないことは嘘を書く気持ちになってしまいますよね。
でも、志望理由を書くために考えるのではなく、
志望理由を書くことをきっかけに改めて考えてもらいたいと思っています。
看護学校志望理由が思いつかない!のなら改めて考えましょう!
「ふさわしい看護学校志望理由が思いつかない!」と思ったら、それをきっかけにして改めて看護学校志望理由を考えてみましょう。
合格するための志望理由を考えない
このとき大切なのは「合格するための志望理由」という視点で考えないということです。
あくまで合格するためだけに書いた志望理由は、看護学校側にも見抜かれると考えておきましょう。
志望理由はその後の面接試験の質問内容にも反映されますので、その際に見抜かれてしまうことがほとんどです。
看護師を志す目的を定めましょう
看護学校志望理由は「看護師を目指す理由」と「受験する看護学校を志望する理由」で構成されることがほとんどです。
看護学校によっては、この2つを分けて書かせる出願書類になっているケースもあります。
こちらの記事では、受験生が困ることの多い「看護師を目指す理由」についてアドバイスしていきます。
他者貢献・社会貢献の視点を持ちましょう
看護師だけに限らず、世の中に存在する仕事は全て他者貢献・社会貢献が目的となっています。
看護師になることは「自分のために」目指し始めた人も多いと思いますが、それだけでなく、
看護師になって「他者のため・社会のため」にどのように貢献したいのかを考えましょう。
目先の仕事ではなくもっと広い視点で考えましょう
看護師を目指す理由として「患者さんの治療だけでなく心のケアのできる看護師になりたいから」といった内容を書く人も数多くいます。
しかし、看護師がキュア(治療)と心のケアをするのは当たり前で、それが役割です。
その先についても考えてみて欲しいです。
そしてもう1点「なりたいから」は「(自分が)なりたい」のであって、他者貢献・社会貢献の視点が感じられません。
「患者さんの治療だけでなく心のケアもできる看護師として、地域医療に貢献したい」であれば、他者貢献・社会貢献視点が感じられますね。
看護学校志望理由を考えるのは、なかなか難しそうですね。
そうなんです。簡単なことではないですよね。
でも、看護学校は看護師という仕事と直結する学校ですので、そこまでを見越した視点が必要です。
その他にも「看護師を目指す理由」の例があれば教えて欲しいです!
それでは、いくつか例を紹介しますね。
ご自分の看護学校志望理由を考える際の参考にしてみてください。
看護師を目指す理由に他者貢献・社会貢献の視点を入れるとこうなる!
他者貢献・社会貢献の視点を入れた「看護師を目指す理由」の例
「現在市内でも増加傾向にある医療的ケアを必要とする子どもたちのために貢献したいから」
「私の地元でもある◯◯の地域医療に貢献し恩返しをしたいから」
「チーム医療の一員として最前線で一人でも多くの患者さんを救っていきたいから」
このように考えることで、一人ひとりの気持ちや志のこもった看護師を目指す理由になります。
看護学校の育成方針とあっているかも確認しましょう
この際、看護学校がどういった看護師を育成したいと掲げているかについても確認をしておきましょう。
自分が目指す方向性と看護学校が目指す方向性が一致していない場合は、受験する看護学校の選択についても考えなくてはならないかもしれません。
そういえば、私が受験しようと考えている看護学校のHPや資料にも、「地域医療」や「チーム医療」について書いてありました!
そうですよね。
看護学校志望理由を書く際には看護学校の方針などについてもしっかり調べておくことが重要です!
看護学校志望理由が思いつかない!のは看護師になる思いを強くするチャンス
以上のように、「看護学校志望理由が思いつかない!」と思ったときは、改めて、自分と向き合って看護師になる思いを新たにしたり、強くするチャンスと考えましょう。
自分のためよりも他者のための視点を持つ人が選ばれる
最初は「自分のため」に看護師を目指し始めた人も、改めて「他者のため・社会のため」に看護師を目指す視点に切り替えましょう。
受験勉強や試験対策についてもより一層志高く臨めると思います。
看護師の仕事もすべて「他者のため」にあります。そういう視点を持った人たちに看護師になってもらいたいと考えるのは、看護学校や医療従事者だけでなく、世の中の人全員ではないでしょうか。
「他者のため」の視点を持つ人が看護学校の合格者としても、看護師としても選ばれるとのは自然なことなのです。
なんとなく書けそうな気がしてきました!
看護師になって、どんな風に人の役に立ちたいのかを考えるということですね!
よかったです!
受験勉強や対策に追われてしまって忘れがちですが、看護学校合格はあくまで通過点ですので、その先を見つめながら頑張ってもらえたらと思います!