社会人の看護学校受験専門スクールのアイプラスアカデミーによる「主婦・社会人のための看護学校進学のススメ」です。看護学校受験対策専門スクールならではの情報量で、主婦・社会人の皆さんの看護学校進学についての最新の情報をご紹介します。
看護学校も一般の学校の入試と同じように、面接があります。
「どんなことを聞かれるんだろう?」「どう答えればいいんだろう?」と不安な方もこの記事を読めばきっと大丈夫。
しっかりと準備をして、自信を持って面接に臨みましょう。
目次
看護学校の面接は入試で必ずあるの?
看護学校の入試にも、面接はあるのでしょうか?
面接は、社会人入試でも一般入試でも行われます。
人の命に携わる看護師を育てる看護学校では、看護師としての人間性・適性を判断するために、面接は特に重要視される試験です。
看護学校の面接の対策は?どんなことを聞かれる?
実際に面接ではどんなことを聞かれるのでしょうか?
また、どういったところで、人間性や適性を判断されるのか?を解説します。
看護学校・看護専門学校の面接の評価のポイントは以下の3点です。
- 志望動機・志望理由
- 看護師に適した人間性であるか
- 看護・医療に対しての理解があるか
志望動機(きっかけ)・志望理由(わけ)動機と理由の違いは?使い分けよう。
必ず聞かれるのは、志望動機・志望理由です。
志望動機は、志望するに至ったきっかけをいいます。例えば、母が看護師で尊敬しているから・・・などです。
志望理由は、志望する理由を指します。人命救助に携わりたい、人を笑顔にしたいなどは理由です。いわば看護師になる目的となるものです。
志望動機・志望理由については3つのプロセスがあります。
- 看護師になろうと思ったきっかけ
- 看護師を目指す理由(志望理由)
- この学校を志望する理由
面接官は「なぜ看護師になりたいのか?」「なぜこの学校なのか?」など知りたいことを質問します。
上記の「1.看護師になろうと思ったきっかけ」・「2.看護師を目指す理由(志望理由)」については、比較的簡単に答えることができると思います。
しかし、「3.この学校を志望する理由」についてはどうでしょうか?
そこを的確に答えられると、あなたの熱意が面接官にしっかりと伝わります。
それでは、受験する学校の志望動機の考え方について、詳しく説明していきます。
志望動機がまだ書けてない!よくわからない・・・という方はこちらの記事もご確認ください!
学校の志望動機は具体的に話す
もしあなたが面接官だったら、「近いから」「良さそうだから」という動機で受験した人を合格にしますか?
「この学校に入りたい」という動機としては弱いですよね。
もっと具体的に、「何でこの学校を受験したのか」を伝える必要があります。
ポイントは、学校の方針や特徴と自分が目指すものを合わせることです。
なぜこの学校で学びたいのか
例)独自の教育制度がある、実習先が充実している・・・など
と
自分がどうなりたいか
例)最前線で人の命を救いたい、多くの人を笑顔にしたい・・・など
組み合わせて、志望動機をまとめます。
志望動機(例文)
私は、将来大病院での勤務をし、より多くの人の命を救える看護師になりたいと考えています。御校は、看護師国家試験の合格率が○○%で、卒業生の多くの方が看護の現場でご活躍されています。また、△△病院や□□病院などの大病院で実習を受けられることは大変魅力的であり、貴重な機会を最大限活かして自分の能力を高めたいと考えています。 私も先輩方のように、多くの人を支え笑顔にできるような看護師になりたいと考えています。
このように、「この学校を志望する理由」と「看護師になりたい」の両方をバランス良く伝えます。
次に、面接で評価されるポイントの2つめである「看護師に適した人間性」についてお話ししていきます。
看護師に適した人間性とは
看護師に適した「人間性」とはどういうことを言うのでしょう?
それは、思いやりの心・気遣いの心、愛情など人間の内面のことを指します。
看護師は患者やそのご家族、また一緒に仕事をする仲間など、多くの人と関わる仕事です。
思いやり、気遣い
看護師が対面する患者さんは、肉体的・精神的に辛い状況の方がほとんどです。
またそのご家族と関わる場面も多くあります。
相手の状況を理解し、思いやることができるかはとても重要です。
また、思いやりや気遣いは患者さんだけでなく、同じチームとして働く医師や看護師に対しても向けられるべきです。
協調性
現在の医療はチーム医療を重視しています。
つまり、看護の現場はチームプレイです。皆で支え合いながら、人の命を守ります。
一人だけ自分勝手な行動をしていては、看護師として働くことは難しいでしょう。
チームとして最善の行動をするためには、自己犠牲の精神も大切になってきます。
困難な状況を乗り越えられるかも、面接で見られている重要なポイントです。
もし予想外の質問をされたり、答えることがわからなくなっても、慌てずに落ち着いて話すことが大切です。
- 質問の解答については、思いやりや気遣い、協調性をしめせる内容を返答しましょう
- 思いやりや気遣いは、患者・医師・看護師仲間など周囲の人全員に対して向けましょう
- 協調性をアピールするためには、自分が我慢するという考え方も必要です
続いて、面接で評価されるポイントの3つめである「看護・医療に対しての理解」についてお話ししていきます。
憧れだけではない、医療・看護への理解
看護の仕事をやりたい!だけの熱意だけでは看護師にはなれません。
また、医療や看護のことについてよくわかっていない人を学校は合格させるでしょうか?
医療・看護についての正しい知識を身につけて、現状や課題点を理解していることをアピールすることで、
看護師という仕事に対する関心の強さや思いの強さ
を伝えることができます。
看護師という仕事をもっと知る
看護師の仕事への理解を深めるために、医療・看護の現状や課題を知る必要があります。
自分に合った方法で調べて、医療・看護や看護師という職業をしっかりと理解しましょう。
小論文のネタ本で知識を身につける
看護・医療に対しての正しい知識を身につけるためには、「小論文の完全ネタ本 医歯薬系/看護・医療系編」がオススメです。
最新の看護・医療に関するキーワードについて、丁寧に説明がされていますので、日頃から目を通して正しい知識を身につけておきましょう!
看護学校の説明会に参加する
入学を考えている人に向けて開かれる説明会です。
現役看護師の話を聞いたり、実際の現場の情報を聞くことができます。
知り合いの看護師に話を聞く
看護学校を卒業した先輩に話を聞くのも、とても参考になります。
面接の内容や傾向、また筆記試験の傾向などを知ると、対策がしやすくなります。
スマホのニュースアプリを活用する
最新の看護・医療に関するトピックについては、インターネットで情報を集めることがオススメです。
GoogleニュースやYahoo!ニュースのアプリでは、自分が興味のあるニュースだけを表示させる機能があります。
この機能を利用して、看護医療系のニュースについても毎日確認することで、看護師という仕事への理解を深めましょう。
- 面接で評価されるのは「志望動機」「看護師としての適性」「看護・医療に対する理解」
- 学校の志望動機は具体的に学校の特徴を踏まえた内容にしましょう
- 看護師として求められる人間性を意識した返答をしましょう
- 看護・医療に関する知識を身につけて、看護師の仕事を理解しよう
看護学校の面接に受かる人はココが違う!面接で気を付けたいポイント
それでは、ここからは、実際の面接の場面でのポイントについてお話ししていきます。
軸のある受け答え
面接でよくある失敗は「答えだけを準備している」ことです。
「看護師になりたいです」と伝えた時に、面接官に「なぜ看護師ですか?」「他の職業ではダメですか?」「同じ医療従事者なら医者でもいいのでは?」と質問されるかもしれません。
看護師になりたい!という自分の軸がある人は、その理由を自分の言葉で話せます。
しかし何となく看護師を目指している人は、看護師になりたい理由を答えられません。
あなたが「看護師になりたい」という軸を持つことが大切で、その軸はブレてはいけないのです。
教科書通りの質問をされるとは限りません。変化球のような質問をされることもあります。
自分の中に軸がないと、自信がなく曖昧な受け答えになってしまいます。
話を聞いている面接官は「本当に看護師になりたいのかな?」と感じてしまいます。
何を聞かれてもブレない軸、つまり一貫性のある思いがあれば自信を持って答えられます。
自分はどうして看護師になりたいのか?
看護師にどんな思いを持っているのか?
しっかり自分を理解しそこを明確にしておくことで、ブレのない受け答えができるのです。
返答は文章を丸暗記しない
面接に備えて、返答を文章にしてノートにまとめておく人がよくいます。
しかし、これらの文章の丸暗記はなるべくしないようにしましょう。
丸暗記のデメリットは、2つあります。
- 少しでも忘れると話に詰まってしまう
- 文章を読み上げるようになり、感情が込もらない
ノートにまとめるなら、この質問に対しては、「これとこれをこの順番で話す」というように、キーワードと流れだけを頭に入れておいて、面接本番では自分の思いや感情を込めて話すことが重要です。
きれいな文章で話せるかどうかを評価しているわけではありません。
面接試験には絶対必要!マナー
人の第一印象は、面接時のマナーです。
どんなに成績優秀で面接の受け答えが完璧でも、マナーの悪い人は合格できません。
入退室のマナー
入室の際は、呼ばれてもいきなりドアを開けては行けません。
まずノックを3回。「どうぞ」と面接官の声があったら、ドアを開け、静かに閉めてからドアの前で元気よく「失礼します!」と挨拶をします。
椅子の横に立ってから、所属・名前を言い、「座ってください」と言われたら、背もたれによりかからず座ります。
質問への受け答え
面接官に質問をされたら、必ず最初に「はい」と言ってから質問に答えます。
早口にならないよう気をつけながら、大きな声で自信を持って話しましょう。
姿勢
背中を丸めて下を向いていると、自信がなく見えてしまいます。
スッと背筋を伸ばし、前を向きましょう。
椅子に座っている時は、足を閉じ、手をそっと重ねて置いておくと品が良い印象になります。
視線
質問に答えるときは面接官の目を見て話すようにしましょう。
目を見るのが苦手という人は、相手の鼻を見て話すと、相手には目を見ているように受け取られます。
看護学校の面接でよくある質問は?
実際に、面接ではどのようなことを質問されるのでしょうか?
よく聞かれる質問については、あらかじめ返答をしっかり準備しておきましょう!
その際に、チェックしてもらいたいのが以下の3点です。
- 返答が志望する学校の特徴に合っているか
- 返答が看護師としての適性に合っているか
- 身につけた医療・看護の知識を返答に盛り込めているか
以上の点に注意しながら、返答のキーワードリストを作成しましょう!
先ほどもお話ししましたが、文章の丸暗記は絶対にダメです!
答えるべきキーワードを覚えて、実際の面接の場で感情を込めた自分の言葉で伝えられるようにしましょう!
質問の具体例については、以下の記事で紹介していますので、ぜひご確認ください!
看護学校の面接で気をつけたいポイントと対策まとめ
- 面接の評価のポイントは3つ
- 志望動機・志望理由
- 看護師に適した人間性を持っているか
- 看護・医療に対しての理解があるか
- 学校の特徴に合った志望動機を具体的に話す
- 看護師に適した人間性をアピールする
- 医療・看護の知識を身につけて、理解があることをアピールする
以上となります。
事前準備を行っていないと、面接で自分の思いをうまく伝えることができません。試験までの間に、時間を見つけてしっかりと対策を行いましょう。
面接は、あなた自身を見てもらい、看護学校の学生としてやっていけるかを評価される場です。
魅力を最大限に発揮して、しっかりアピールすることが大事!
自分の中にしっかり「自分」を持っていたら、何を質問されても大丈夫。
背筋を伸ばして、肩の力を抜いて、顔を上げて。笑顔で前を向いて、堂々と面接を受けましょう!